PSION Series 5mxを現役で活用するSymbianの副社長:Mobile Weekly Top10
英Symbianの調査研究担当副社長、デビッド・ウッド氏の愛機は、なんと“あの名機”だった。
今週のランキングで上位に入ったのは、シャープ製の端末で発生している不具合に関する記事だ。ケータイShoin4搭載機で「みられまくっちゃ」、ケータイShoin3搭載機で「かぜがなおりかける」と入力しようとすると、端末がフリーズしたり、再起動したりするというもの。人気が高くユーザーも多いシャープ製端末で発生する不具合だったこともあり、注目されたようだ。
そのほかではやはり「W-ZERO3[es]」に対する関心が高い。またドコモの夏モデル第2弾、702ixシリーズの記事もランクインしている。
ところでシンビアンは7月12日、英SymbianのCEO、ナイジェル・クリフォード氏と調査研究担当副社長のデビッド・ウッド氏の来日に合わせて記者説明会を開催した。説明会では海外での市場動向や日本市場でSymbian OS搭載機が順調に増えている様子をアピールしたほか、Symbian OS v9から搭載されているセキュリティ機能についても解説を行った。
説明会の後、ウッド氏にインタビューする機会を得たのだが、同氏は携帯電話と一緒に右の写真のPDAを携帯していた。「普段はSony Ericsson製のP990iを利用している」と話すウッド氏だが、スーツの胸ポケットの中にはこのPDAを入れており、常に携帯している様子。
PDAの名は「PSION Series 5mx」という。簡単に説明をしておくと、これは1999年5月に英PSIONが発売した製品だ。OSには、Symbian OSの前身となったEPOC OSを搭載している。ディスプレイを閉じるとコンパクトで、開くとそれに連動してQWERTYキーボードが手前にスライドしながら出てくるという、ユニークなギミックを持った玄人好みな製品だ。スケジューラの出来がよく、日本でも一部のユーザーから熱い支持を集めていた。
ウッド氏は「今回のインタビューの主題はSymbian OSだ」と5mxについてはあまり話してくれなかったが、胸ポケットを指して「(5mxは)常にハートの隣にある」と笑いながら言うあたりに、5mxに対する深い愛情を感じた。
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