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NECと松下、“一歩踏み込んだ”携帯開発の提携で「交渉を詰めている」
「松下電器産業とNECが、携帯開発の合弁会社を設立する」という一部メディアの報道について、NECが「これまでの協業を進化させた提携に向けて、交渉を詰めている」とコメントした。
NECと松下電器産業が、携帯開発の合弁会社を設立すると、一部メディアが報じた件について、NECは「これまでの協業を進化させた提携に向けて、交渉を詰めている」とコメントした。松下電器産業の子会社であるパナソニック モバイルコミュニケーションズも「より踏み込んだ提携に向け、検討を進めている」としている。なお、具体的な提携策については両社とも明言を避けた。
NECとパナソニック モバイルは2001年8月に、携帯向けソフトウェア開発の協業で合意し、その成果となる端末も多数リリースしている。ただ最近では、端末機能が複雑化する一方であるのに対し、開発コストや期間の効率化が求められることから、NECの矢野薫社長が5月の会見で、「2社のブランドを生かしながらスケールメリットを出せる体制」を目指し、松下電器産業との開発協業の検討を開始したと話していた(5月29日の記事参照)。
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