あなたは多分、“くーまん”の魅力を知らない──「810T」:ソフトバンク「810T」レビュー 後編(3/3 ページ)
充実したメール機能とフレンドリーデザインが特徴の「810T」。後編は、復活した“くーまん”の魅力と、昨今、子ども向けとして望まれるGPS機能を中心に解説していく。
GPSを活用した居場所確認/通知機能を搭載
昨今、特に子ども向け機能として“もはや必須”とされているのがGPSによる居所確認の機能。810Tは「イドコロメール」という居所確認/通知の機能を搭載する。
事前に出発/到着エリア、時間帯を指定しておくことで、指定した間隔にGPSで位置情報を取得。出発設定エリアから外れると「出発のお知らせ」を、到着エリア内に入ると「到着のお知らせ」を、指定したメールアドレス宛てに通知する。
また、側面[▼]キーの長押しで現在の位置情報を取得し、そのまま登録したアドレス宛にメールで通知できる機能も便利だ。もし子どもに810Tを持たせる場合は、この操作方法を忘れずに教えておきたい。位置情報は地図サービスサイト「NAVITIME」へのURL情報として送信されるため、同社端末以外の携帯やPCでも位置情報を確認できる。
ユーザーを選ばないスタンダードケータイ
810Tは、音楽機能を重視する「811T」や「910T」などがある関係もあり、さほどその機能を前面に押し出してはいない。確かにこの2機種のように、ディスプレイを閉じたまま音楽操作が行える専用音楽プレーヤーのような機能は備えず(音量調整は可能)、パッケージにはイヤフォンも付属しない。
しかしこの点と、Bluetoothによるワイヤレス再生に対応しない点を除けば、910Tと変わらない音楽再生機能を搭載する。音楽を再生しながらメールやWebも利用できるし、別売りのリモコン付きイヤフォンなどにも対応する。もちろん本格的に音楽用途で使用するならmicroSDカードやUSBケーブルなども買い足す必要はあるが、音楽ケータイとしても十分に実用レベルにある。
今回は、特に力を入れたと感じたメール機能や“くーまん”、子どもにも安心して持たせられるのGPS機能を中心に試したが、2G時代のUIをベースとし、専用キーを備えた分かりやすいマルチタスク、学習機能を備えたサブメニュー機能など基本的な使い勝手のよさに驚かされる。昨今の携帯に求められる基本機能を備えながら、フレンドリーケータイとして安心して利用できる要素も多く備えている。
そのため、明らかなシルバー層向けの端末は好みでない年配ユーザーや、外出用に家庭内で携帯を共有する家族、そして子ども向けなど、幅広い利用シーンに対応できる。もちろん“くーまん”を忘れてはならない。コイツ目当てでも十分買いの端末だ。
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