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ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢

ダイソーで販売されている1100円のシースルー型ワイヤレスイヤフォンは、流行のデザインと安さが魅力だ。音質には価格相応のノイズがあるものの、中高音域の聞こえはよく、タッチ操作など実用的な機能も備えている。防水非対応や品質の個体差には注意が必要だが、価格を優先するユーザーには有力な選択肢となるだろう。

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 ハイエンドモデルだと数万円はくだらないワイヤレスイヤフォンだが、近年は雑貨店や100円均一ショップなどでも、気軽に手に取れるようになっている。

 ふらっと100円ショップのダイソーを物色していた際、「SKELETON True Wireless Earphone」というワイヤレスイヤフォンが目にとまった。近年流行を見せるシースルーデザインが本体、ケースに採用されている、かわいらしいデザインだ。

 価格は1100円。残念ながら100円ではなかったが、ワイヤレスイヤフォンとしては破格といえる。その実用性について見ていこう。

ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
一目ぼれして買ってしまったダイソーのワイヤレスイヤフォン

コンパクトで軽量な本体と充電ケース

 サイズと重量は記載されていなかったので、あくまで実寸になるが、本体は30mm程度、質量は3g。充電ケース単体の重量は23gとなっている。イメージとしてはAirPodsよりも一回り小さいサイズ感で、携帯性は抜群。本体の軽さとコンパクトさから、装着感も比較的良好だ。

ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
本体は実寸で30mm程度だった
ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
片側は約3g
ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
充電ケース単体で約23g
ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
AirPods Pro 3(左)よりも一回り小さい

 本体と充電ケースともにシースルーデザインとなっており、内部のパーツが視認できるのが面白い。スマートフォンでいえばNothingに代表されるように、近年はシースルーデザインが(再)流行している兆しも見られるが、1100円のイヤフォンで流行をキャッチアップしているのは驚きだ。

ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
近年流行しているシースルーデザインを採用

 付属品は取扱説明書のみで非常にシンプル。オープン型イヤフォンであるため、イヤーチップもない。取扱説明書に記載されているQRコードを読み取ると、1分程度のチュートリアル動画が用意されており、ペアリングや初期化の方法が確認できる。1100円のイヤフォンでここまでするのかという驚きはあるが、ワイヤレスイヤフォンといったデバイスに詳しい人だけでなく、幅広い層のユーザーが訪れるダイソーならではの配慮だと感心させられた。

ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
付属品はイヤフォン本体と取扱説明書のみ

ワイヤレスイヤフォンに求められる最低限のスペックは確保

 バッテリーは公称値で、イヤフォン単体で最大5時間、充電ケース併用で最大15時間となる。体感でもおよそスペック通りとなっており、短めではあるが、作業中、移動時間などに使う程度なら、大きな問題は感じないレベルだ。充電時間はイヤフォン単体だと最大1.5時間、ケース込みで最大2時間となる。

 ワイヤレス充電には対応していないが、価格を鑑みれば、ある意味当然といえる。充電端子はUSB Type-Cで、汎用(はんよう)的なケーブルを使えるのはありがたい。ただし、充電ケーブルも付属していないので別途用意する必要がある。

ダイソー SKELETON True Wireless Earphone
充電はUSB Type-C経由で行う

 対応コーデックはSBCのみ、Bluetoothのバージョンは5.3となる。もちろん最上位、最新規格とはいかないが、ワイヤレスイヤフォンとして、音を再生することだけを考えるのなら、特段問題のない仕様でもある。最低限のスペックは備えているという印象だ。

 本体側面にはセンサーを搭載しており、再生・停止の切り替えや曲送り・曲戻し、音量調節、ボイスアシスタントの起動などができる。センサーの感度も問題なく、実用的なレベルだ。

 ただし、Webサイトや説明書には防水・防塵(じん)仕様への言及がないことから、これらには準拠していないものと考えられる。通り雨やワークアウト時の汗といった水分で故障するリスクはあるので、使用シーンには多少気を遣う。

ノイズ多めだが普通に使えるイヤフォン

 音質にかかわる部分も見ていこう。ドライバーは13mmで、再生周波数帯域は20Hz〜20000Hzとなっている。本体サイズを考えると、比較的大きなドライバーを搭載しているといえる。

 音質については、価格相応と感じる部分もある。「ガサガサ」というノイズが多く、音の粒感や輪郭はほとんど感じない。特に低音域は、かなりつぶれたような印象を受ける。

 一方で、中高音域やボーカルの声ははっきり聞こえ、1100円でこれだけの音が再生できるのなら満足できそうな感覚もある。特に高音域は、ある程度しっかりと響いている。使い捨てとまでは言わないまでも、数カ月使って、壊れたらまた安いものを買うといったサイクルなら、選択肢としてありだ。

 Bluetooth 5.3に対応していることもあり、接続もかなり安定している。自宅、屋外と使用していても、よほど混雑をしている場所でない限り、音が途切れるようなこともなかった。

価格とパフォーマンスのバランスをどう考えるかが試される

 防水・防塵性能や音楽再生時のノイズ、やや短いバッテリーといった部分が弱点ではあるものの、1100円のワイヤレスイヤフォンと考えれば納得感のある構成に仕上がっている。タッチセンサーの搭載など、価格以上の体験といっていい部分もしっかり用意されているため、音質に強くこだわらず、安価なイヤフォンを使いつぶすまで使いたいといったニーズには応えられる。

 ただし、実は今回レビュー用に購入した1台目は、音楽、動画問わず音を再生する際に、「ピピピ」という電子音が鳴り続け、とても常用できるものではなかった。確認のために購入した2台目の印象が、ここまで記載してきたものとなる。

 1100円という価格を考えれば、品質にばらつきがあるのも仕方ないのかもしれない。今回たまたま筆者が手にした1台が壊れていたか、購入後に筆者が壊してしまった可能性もある。価格相応の部分、価格以上の部分は混在するが、とにかくワイヤレスイヤフォンに安さを求める人は、チャレンジしてみてもいいだろう。

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