ブランドケータイ強し!?――ITmedia読者が選んだドコモの2007年春モデル:+D Voice
2007年春モデルとして10機種を発表したNTTドコモ。ワンセグ対応機、2画面ケータイ、防水ケータイ、折りたたみ型3G端末の世界最薄モデル――特徴の多い端末の中でITmedia読者の支持を得たのはどれか。
NTTドコモの2007年春モデル10機種――「SO903iTV」「D800iDS」「N703iμ」「P703iμ」「N703iD」「D703i」「F703i」「P703i」「SH703i」「SO703i」の人気を調べた今回のITmedia +D Voice。最もITmedia読者の支持を集めたのはどの端末か。調査結果を見ていこう。
ワンセグ対応モデルであるソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のSO903iTVが、全体の31%で1位の座を獲得した。ドコモの2006年冬モデルの調査では、“アクオスケータイ”こと「SH903iTV」が1位となったが、今回はソニーの薄型テレビ「BRAVIA」の技術を採用した“BRAVIAケータイ”ことSO903iTVがトップを獲得。1月に発表されたモデルでは唯一のワンセグ対応機ということもあるだろうが、やはりブランドケータイは強いようだ。
回転2軸スタイルのボディに、3インチのワイドQVGA液晶を搭載したSO903iTVは、六角形のフォルムと軸をずらす独自の機構を取り入れたことで、ディスプレイ部を横向きに回転させても安定した状態で置けるのが特徴。外部メモリはメモリースティックDuoではなく、microSDを採用している。
2位にはNEC製のN703iμ、3位にはパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のP703iμが入った。どちらも折りたたみ型3G端末で世界最薄となる厚さ11.4ミリを誇る薄型モデルだ。
ディンプル処理された背面パネルやメタル調ストラップホール、ダイヤルキー側が若干長いボディを特徴とするN703iμは、背面中央部のディンプルに49個(7×7)のLEDをカモフラージュしてレイアウト。このLEDは時計・音声着信・メール受信・音楽再生など、さまざまな場面で個性的に点灯し、ステータスや情報を確認できるイルミネーション「マイシグナル」としてサブディスプレイ的な役割を果たす。
P703iμは高い強度を確保するために、ステンレスボディと高剛性樹脂基板、シートキーを採用。デザインのアクセントにカーボン柄を使い、素材の持つ金属感と合わせることで味のある外観に仕上げている。インタフェースやプリインストールコンテンツは、ロンドン発のデザイナー集団「TOMATO」が手がけており、メインメニューや着信音・待受画像などは、TOMATOとパナソニック モバイルのコラボコンテンツを用意している。
703iシリーズ6機種の中では、全体の10%の支持を獲得した富士通製のF703iが4位に食い込んだ。F703iはIPX7相当(機器を水深1メートルの位置において30分間放置しても性能が保てる)の防水性能を備えており、お風呂や洗面所、キッチンなどの水場でも通話やメールなどの機能を利用できるのが特徴だが、従来の防水ケータイのようなアウトドアっぽさを排除し、幅広い層に受け入れるデザインに仕上げたのがユーザーに評価されたと考えられる。
国内初の2画面ケータイであるD800iDSは4%と振るわず。タッチパネルを生かした「手書き入力」に加え、「2タッチ入力」「5タッチ入力」の3つの文字入力、最低限のメニューを表示する「3キーモード」、標準的な機能を表示する「6キーモード」、従来の携帯とほぼ同様に操作できる「10キーモード」という3つの操作モードを用意するなど、見どころの多い端末ではあったが、トレンドともいえるミュージックプレーヤーや外部メモリスロット、FeliCaなどの機能を搭載していないことが響いたと見られる。
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