ニュース
携帯向け広告市場、年末までに30億ドル規模に――米調査会社予測
携帯電話を対象とした広告支出などのマーケティング支出は拡大基調。欧州やアジアでは市場が成熟しつつあるが、米国ではまだ試験段階にとどまっている。
調査会社の米ABI Researchは4月10日、携帯電話などを対象としたモバイル広告およびマーケティング市場についての予測を発表した。同市場は、2007年末までに30億ドル規模となる見込みで、その後も拡大を続け、2011年までには190億ドルに達する見通しだという。
ABI Researchによると、特に伸びが目立つのはモバイルビデオ放送の分野。2011年までにはSMSを抜き、この分野だけで90億ドルのマーケティング支出が見込まれるという。
モバイル広告・マーケティング市場の成熟度は、地域によって異なる。欧州やアジアでは既にかなり発達しているものの、米国では、一部のブランドが試験的に活用している段階。広告代理店も、まだこの分野での経験が浅いという。一方、こうした状況が、モバイル市場に特化した広告代理店やアグリゲーターなどの参入につながっているとABI Researchではみている。
advertisement
関連記事
- Viacom、モバイルメディア事業を拡大
- Yahoo!、モバイルパブリッシャー向け新サービス公開
- Nokia、モバイル広告サービスを発表
- 広告メディアの存在感増す「ケータイ」
携帯電話が広告媒体としての存在感を増してきている。いつでもどこにいても広告を発信できるのが最大の強みな上、従来のメディアでは実現できなった広告や販売プロモーションの手法が続々と誕生している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.