「D903i」「D903iTV」とどこが違うのか──「D904i」
ワンプッシュオープンに代わり、ディスプレイ部を指で押し上げるとダイヤルキー部が現れる新機構「アシストスライド」を採用した「D904i」。従来モデルとの比較に加えて、アシストスライドの使い勝手はどうかという質問が寄せられた。
質問:アシストスライドは使いやすい?
「D901iS」から採用していたワンプッシュオープンボタンの代わりに新機構「アシストスライド」を採用した「D904i」。ディスプレイ部を指で押し上げるとダイヤルキー部が現れる仕組みだが、その使い勝手を問う声が寄せられた。
スライド端末の中には、押し上げると勢いよく開きすぎるものや、押し上げるときに重く感じるものもあるが、D904iのスライドではこうした印象を受けることはなかった。軽く押すとなめらかにスライドするので、開閉はスムーズだ。また、別のスライド端末を使用しているスタッフからは「スライドオープンする際に余計な抵抗がなく使いやすい」という声も挙がっていた。
ただ、「D903i」のワンプッシュオープンボタンに慣れている筆者は、つい今までの感覚で指がボタンを探してしまう。端末を持つ際、人差し指がどうしても端末左側面の上部(D903iのワンプッシュオープンボタンがあった位置)にいってしまい、スライドオープンするたびに持ち直すことになった。しかしこれは、ワンプッシュオープンボタンの位置が異なる「D902iS」とD903iのように、使っていくうちに慣れるものだろう。特に大きな問題ではないはずだ。
質問:「D904i」「D903i」「D903iTV」、スペックや機能で異なる点は?
アシストスライドへの変更、モーションコントロールセンサーの搭載といった大きな変更点以外にどこが違うのか、前モデルとスペックや機能を比べてほしいという質問が寄せられた。そこでD904iとD903i、「D903iTV」との違いを表にまとめた。
機種名 | D904i | D903i | D903iTV |
---|---|---|---|
サイズ(幅×高さ×厚み) | 49×110×16.8ミリ | 48×109×18.2ミリ | 48×110×19.8ミリ |
重さ | 約114グラム | 約113グラム | 約118グラム |
連続通話時間 | 約180分(テレビ電話:約110分) | 約170分(テレビ電話:約100分) | 約170分(テレビ電話:約100分) |
連続待受時間 | 約600時間(静止時)、約420時間(移動時) | 約540時間(静止時)、約380時間(移動時) | 約540時間(静止時)、約380時間(移動時) |
アウトカメラ | 有効約320万画素CMOS | 有効約320万画素CCD | 有効約130万画素CMOS |
インカメラ | 有効約10万画素CMOS | 有効約10万画素CMOS | 有効約10万画素CMOS |
メインディスプレイ | 2.8インチ(240×400ピクセル)約26万2144色TFT液晶 | 2.8インチ(240×400ピクセル)26万2144色TFT液晶 | 2.8インチ(240×400ピクセル)26万2144色TFT液晶 |
サブディスプレイ | - | - | - |
機種名 | D904i | D903i | D903iTV |
---|---|---|---|
ミュージックプレーヤー | ○ | ○ | ○ |
着うたフル | ○ | ○ | ○ |
Napster To Go | ○ | ○ | ○ |
うた・ホーダイ | ○ | ― | ― |
バイオ認証 | ○ | ○ | ○ |
2in1 | ○ | ― | ― |
フルブラウザ | ○ | ○ | ○ |
ドキュメントビューア | ○ | ○ | ○ |
FMトランスミッター | ○ | ○ | ― |
GPS | ○ | ○ | ― |
メガゲーム | ○(直感ゲーム対応) | ○ | ○ |
3Gローミング | ○ | ○ | ― |
プッシュトーク | ○ | ○ | ○ |
大容量添付ファイル(2Mバイト) | ○ | ○ | ○ |
おサイフケータイ | ○ | ○ | ○ |
きせかえツール | ○ | ○ | ○ |
ワンセグ | ― | ― | ○ |
バッテリーを新たに3.7ボルト/830mAhの「D07」タイプにしたため、D903iと比べて連続通話時間、連続待受時間ともに伸びている。なお、D903iのバッテリーは3.7ボルト/790mAhの「D06」タイプだった。
機能面でいえば、904iシリーズからの新サービスである「うた・ホーダイ」「2in1」「直感ゲーム」にD904iが対応している以外は、D903iとほぼ同等の機能を備える。
質問:不在着信ランプはあるか?
D904iには、不在時に着信した通話やメールを決定キーに内蔵されたLEDが光って通知する「不在着信お知らせ」機能がある。イルミネーションカラーは「青」「緑」「赤」「青-緑」「緑-赤」「赤-青」「青-緑-赤」「レインボー」の8種類から選択可能だ。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
関連記事
- 「D904i」に関連する最新の記事はこちら
写真で解説する「D904i」
三菱電機製の「D904i」は、ワンプッシュオープンの代わりに新機構「アシストスライド」を採用し、端末の傾きを感知するモーションコントロールセンサーを新たに搭載。スピードセレクターなど、おなじみの機能を踏襲しながら、さまざまな変化を遂げている。今度の“D”は“振って操作、傾けて横表示”──大画面スライド「D904i」
三菱電機製の「D904i」は2007年の夏モデルで唯一、端末の傾きを感知する「モーションコントロールセンサー」を搭載。2.8インチの大画面ディスプレイやスライドボディ、スピードセレクターを引き続き採用し、厚みは16.8ミリを実現した。モーションコントロール、左右どちらに傾けても横表示されるか――「D904i」
「D904i」の特徴の1つとしてモーションコントロールセンサーを搭載することが挙げられる。これは端末の傾きを感知するものだが、ビデオクリップやフルブラウザを閲覧する際、端末を左右どちらに傾けても横画面表示に切り替わるのかを気にする声が多かった。内蔵メモリの容量は?――「D904i」
「D903i」では内蔵メモリの容量を確認できた三菱電機端末。「D904i」でも確認できるのかという声が寄せられた。スピードセレクターのターボモードの使い勝手に対する質問も届いている。3.1インチワンセグ、3インチWVGA+HSDPA、タッチパッド、体感ゲーム、スリム&小型──ドコモ夏モデル発表
ドコモが2007年夏商戦向けの主力機種「904i」シリーズ5機種を発表した。ワンセグ、HSDPA、大型・高解像度ディスプレイ、モーションセンサーなどバラエティに富む機種を投入。定額制の音楽サービス「うた・ホーダイ」も開始する。発売は5月下旬頃から。写真で解説する「D903i」
2.8インチの大画面とスライドボディ、回転する十字キー「スピードセレクター」を継承した三菱電機製の「D903i」。着うたフルやWMA(Windows Media Audio)に対応、FMラジオチューナーやFMトランスミッターを搭載するなど、音楽機能を大幅に強化した。大画面スライド+FMトランスミッター、WMAと着うたフルに対応──「D903i」
2.8インチワイド液晶とスリムなスライドボディの“D”に、着うたフルとWMA、FMラジオ、FMトランスミッターが加わった。端末やmicroSDに取り込んだ音楽を、AVコンポやカーステレオで楽しめる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.