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NokiaのWibree技術、Bluetooth標準の一部に
Wibreeは、大幅な省電力が見込める短距離無線技術。Bluetooth標準の一部とすることで、Wibree普及の推進を目指す。
Bluetooth推進を目指す業界団体Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)とフィンランドNokiaは6月12日、短距離無線技術「Wibree」の標準化団体Wibreeフォーラムと、Bluetooth SIGの統合を発表した。この統合により、Wibree技術はBluetooth技術標準の一部となる。
Nokiaが開発したWibreeは、Bluetooth同様の短距離通信を行う技術だが、大幅な省電力と小型化が可能なため、時計やセンサーなどでの利用も見込まれている。Nokiaは、米Broadcomやカシオ、英CSR、エプソン、フィンランドSuunto、太陽誘電などと共同で、Wibree技術の標準化や互換性の実現を進めてきたが、Bluetoothの認知度の高さやBluetooth SIGの会員企業数の多さ、開発プログラムの実績などがWibree普及の推進につながるとして、Bluetooth SIGとの統合に至った。
Bluetooth標準にWibree技術を組み入れる作業は既に始まっており、2008年前半には最初の技術標準が策定される見通し。
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10メートル以内の短距離での無線通信を行う技術Wibreeは、従来の無線技術に比べて省電力、小型化、低コストを実現した。現在、他社と共同で技術標準策定を進めている。
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