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ウィルコム、中国の通信大手とPHS事業提携
ウィルコムが中国の中国網絡とPHS事業で提携。海外でPHS事業を展開する事業者との連携を強化し、高度化PHSや次世代PHSの国際普及を図る。
ウィルコムは11月13日、中華人民共和国の通信事業者大手 中国網絡通信とPHS事業推進のための包括的契約を締結したと発表した。
中国網絡通信は中国でPHS、固定電話、ブロードバンドなどを扱う総合通信事業社。2007年10月末現在で約3000万人のPHS加入者を抱える。PHSは国内で開発されたシステムだが、国内よりアジア・南米地域などで広く普及し、総計加入者数は約1億まで拡大。中でも中国は約9330万(中国電信と中国網通の2社)の利用者が存在し、PHSは主に、通話とSMS(ショートメッセージサービス)が中心に活用されている。
ウィルコムは現在、OFDMやMIMOなどの新技術を融合し、最大20Mbps以上の高速通信を実現するPHSの後継システム“次世代PHS”の事業化を推進する。この提携で、データ通信サービスの導入やパケット通信実現のための技術協力など、さらに将来的なPHSの発展へ積極的に相互協力するとし、現行PHSのさらなる高度化や次世代PHSの国際的普及も図りたい考え。
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