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携帯冬商戦は、古い「0円」端末で戦うのか──各社異なる「新販売方式」の戦略携帯販売ランキング(11月19日~11月25日)(1/2 ページ)

携帯各社の冬商戦向け新機種が続々登場している。ソフトバンクの新機種「920SH」は登場第2週で首位を獲得、ドコモは26日から905iシリーズを一挙に発売する。対してauは新機種の登場がいままでよりスローペースで、ハイエンド機種の登場はまだ先。販売ランキングに大きな変化がないのも気になる。では、早速今回のランキングをチェックしていこう。

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新機種905iシリーズ登場を前に、904iシリーズも大幅値下げで人気継続


F904i

 今回のドコモ販売ランキングは、26日に発売された新機種「905iシリーズ」登場直前の結果となる。今回まで904iシリーズは、新機種の登場を控えた販売店による値下げ施策などの影響からか、いずれの機種もTOP10圏内を維持。人気は継続している。

 首位は富士通製のワンセグ端末「F904i」が獲得。続いてシャープ製のワンセグ端末「SH704i」(前回3位)、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P904i」(前回4位)、シャープ製の「SH904i」(前回2位)、富士通製のユニバーサル携帯「らくらくホンIV」(前回5位)がランクインした。

 そのほかの904iシリーズは、8位にNEC製の「N904i」(前回8位)、9位に三菱電機製の「D904i」(前回10位)が入った。904iシリーズは、新規あるいは番号ポータビリティ利用時に条件付きながら「1円」(ひとりでも割、パケットパック、あんしんパック、ケータイ補償など、店舗が定めるオプションプランに同時加入が必要)とする店舗も多く見かけるようになった。

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 26日に始まったドコモの新たな販売制度は、ユーザーからどのように受け入れられただろうか。「選ぶ比率はこちらの方が多い」(販売店)というバリューコースは、約5万円の現金一括払いか分割払いで購入方法を選択できる。

 例えば、「今までは安く買えたのに、5万は高い」「長期契約者向けの優遇が薄れた」といった声がある反面、「はじめは5万円という値段だけを見て高いと感じるが、ドコモの90xiシリーズ新機種はそもそも3万円前後からとやや高かったし、月額基本料が安くなることや905iシリーズの総じて高いスペックを総合的に考えるとそう高いとは思わなくなった」(一括払いで905iシリーズに機種変更したユーザー)、「ソフトバンクのような“持ち帰り0円+分割払い”は、“嫁さん稟議”が必要な私にとって待ち望んでいた買い方」(分割払いで機種変更を検討するユーザー)などの声もよく聞かれた。

 さて、次回はいよいよ905iシリーズが登場する。集計期間を考えると、発売日が早いシャープの「SH905i」と三菱電機の「D905i」(ともに11月26日発売)がやや有利だが、かなりの混戦も予想される。905iシリーズは、果たしてどの機種が初回首位を獲得するだろうか。

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