携帯の利用料金、“端末購入代金”より“月々の料金”が安い方がいい
ブランド総合研究所が、7万人を対象に行った携帯電話の乗り換え実態と不満に関する調査結果を発表。乗り換えの不満点は「手続きが面倒」「メアドが使えなくなる」といった声が多く、料金面では“月々の料金が安い方がいい”と答えるユーザーが“端末購入代金が安くなる方がいい”というユーザーを上回った。
ブランド総合研究所は12月12日、7万人を対象に行った携帯電話の乗り換え実態および不満調査の結果を発表した。調査はアイブリッジの協力を受け、11月27日から12月3日まで、16歳から49歳までの男女を対象に行ったもの。
同調査によれば、2007年6月から11月までの半年間に携帯電話を「乗り換えた」人は、携帯電話ユーザーのうちの4.2%だった。乗り換えの前と後で携帯電話会社の比率を比較したところ、NTTドコモは乗り換え前が44.3%、乗り換え後が13.0%と急減。auは乗り換えは20.1%、乗り換え後は39.9%とほぼ倍増した。ソフトバンクモバイルは乗り換える前が22.4%、乗り換えた後が31.1%と増加している。
乗り換えユーザーが4.2%だったのに対し、「乗り換えを検討したが乗り換えなかった」人はその約3倍にあたる12.0%だった。乗り換えなかった理由で最も多かったのは、32.4%の「乗り換えの手続きが面倒」。以下、「メールアドレスが使えなくなるから」が29.8%、「現在のポイントや特典が使えなくなるから」が26.2%と続いた。
検討したキャリアごとに、乗り換えを行わなかった主な理由を見ると、NTTドコモへの検討者は「乗り換えにかかる費用が高いから」が31.2%、「乗り換えても料金プランが安くならないから」が23.3%など、費用面での理由を挙げるケースが多かった。auへの検討者は「乗り換えの手続きが面倒だから」が35.3%、「乗り換えても料金プランが安くならない」が20.6%。ソフトバンクモバイルへの検討者は、auへの乗り換え検討者と同様、「乗り換えの手続きが面倒だから」が31.7%と多い半面、「乗り換えても料金プランが安くならない」という回答は10.4%と低かった。
以上のことから、乗り換え手続きの簡素化や、料金が安くなることを明確にすることで、乗り換えを促進させる可能性があり、また乗り換えられないよう囲い込みを行うには、ポイントや特典を充実させることが効果的であると考えられるという。
なお、携帯電話の購入代金を高くする一方で、月々の基本料金や通話料金が安くなるという、2007年秋から始まった新料金プランについては、「基本料金と通話料金が安くなる新料金プラン」の方を望んでいる人は32.9%となり、「携帯電話の購入代金が安いプラン」を望んでいる人の6.3%を大きく上回った。とは言え、約半数にあたる49.0%が、「料金プランが複雑でよくわからない」と回答しており、新料金プランの仕組みが十分には認知されていない実態が明らかになった。
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