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KDDI、au携帯を用いた「マルチワンセグメントサービス」実験を実施

KDDIは、既存の放送に使用していない空周波数を用いるマルチワンセグメントサービスの送受信実験に参画すると発表。北海道洞爺湖サミットやさっぽろ地下街などにて技術的実証実験を実施する。

 KDDIは、総務省 ユビキタス特区事業の1つ「マルチワンセグメントサービスの実証」プロジェクトを遂行するマルチワンセグメントサービス実証実験協議会に加盟し、2008年度に北海道留寿都村と札幌市で行うサービス実験に参画。実験用au携帯を用いてマルチワンセグメントサービスの送受信実験を行う。

 マルチワンセグメントサービスは、各放送局が送信する地上デジタルテレビ放送からワンセグ放送信号だけを取り出し、それらを1つの束(6MHz帯域)として放送するもの。既存の放送に使用していない空周波数で送信するのがポイントで、既存の固定受信などへの影響を避け、地下街や駅構内などの放送波が直接届きにくい場所への送信に有効な技術として、そのほか、周波数の有効利用や特定のエリア限定の独自放送としての活用が期待される。


マルチワンセグメントサービス

 北海道留寿都村の実証実験で、北海道洞爺湖サミット開催期間中に関係者へ実験用au携帯を貸し出し、UHF帯の空きチャンネルにて送信するマルチワンセグメントサービスの放送番組の視聴やWebリンク接続などの技術的検証を計画。札幌市の実証実験は、さっぽろ地下街などにおいて市民や観光客へ実験用au携帯を貸し出し、防災情報やショッピングと連動した集客・交流情報などの体験機会を設けるとともに、新たなモバイルメディアの活用による地域情報提供サービスの実現に向けた検証する。

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