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携帯電話をリサイクルしている人はわずか3%――Nokia調べ
携帯電話をリサイクルできることすら知らない人が、調査対象者の約半数に上った。
現在使っていない古い携帯電話をリサイクルしている人はわずか3%にすぎず、大半の人々は引き出しの中などに放置している――フィンランドのNokiaが7月8日、調査報告書をまとめた。
調査はフィンランド、ドイツ、イタリア、ロシア、スウェーデン、英国、アラブ首長国連邦、米国、ナイジェリア、インド、中国、インドネシア、ブラジルの計13カ国、6500人を対象に実施された。
調査結果によると、古い携帯をリサイクルしているのはわずか3%。4%は非常に古い機種については廃棄したと答えた。一方44%は使わずに自宅に保管しているという。リサイクル以外の方法で電話を再利用しているユーザーもおり、4分の1は友人や家族にあげたとし、16%は売却していた。
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72%がリサイクルは環境にとって重要であると回答しているにもかかわらず、74%は携帯のリサイクルを考えたことすらないという。これは世界的に共通する傾向で、「リサイクルを考えたことはない」という回答はインドネシアで88%、インドで84%、ブラジル、スウェーデン、ドイツ、フィンランドでも78%に上った。
今回の調査ではまた、人々が携帯をリサイクルしないのは、リサイクルが可能であることを知らないからという事実が浮き彫りになった。全体では半数がリサイクルが可能であることを知らず、最も認識率が低かったのはインドで17%。高かったのは英国で80%、フィンランドとスウェーデンは66%だった。
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