ニュース
ドコモ、未成年向けフィルタリングを「ブラックリスト」方式に変更
ドコモは8月1日より、未成年ユーザーを対象としたiモードのアクセス制限サービスを現状の「キッズiモードフィルタ」(ホワイトリスト方式)から、「iモードフィルタ」(ブラックリスト方式)に変更する。
NTTドコモは7月16日、未成年ユーザーを対象としたiモードのアクセス制限サービスを、8月1日から特定分類方式(ブラックリスト方式)に変更すると発表した。
ドコモは2008年2月以降、未成年ユーザーがiモードを新規契約時する際、親権者がアクセス制限サービスの“不要”を申告しない限り自動的に「キッズiモードフィルタ」を適用(1月15日の記事参照)していた。キッズiモードフィルタは特定サイトのみアクセスできるホワイトリスト方式で、一般サイトの閲覧はできなかった。8月1日からはキッズiモードフィルタではなく、特定分類方式(ブラックリスト方式)の「iモードフィルタ」が適用される。
携帯電話・PHSのフィルタリングサービスについては、総務大臣がケータイキャリア各社に導入要請を行ったが、ドコモなど一部キャリアが公式サイトのみ閲覧可能なホワイトリスト方式を推奨したため、利用者やコンテンツプロバイダらが懸念を示していた。総務省は選択性のあるアクセス制限が望ましいとして、4月25日にケータイキャリア4社へのフィルタリング方式の改善要請を行っていた。
advertisement
利用者が未成年の場合のアクセス制限サービス | |
---|---|
回線が未成年者名義の場合 | |
対象 | 20歳未満の未成年者名義で新規にiモードを契約する場合 |
実施概要 | 親権者から不要または,いずれかの「アクセス制限サービス」の申し込みがなければ「iモードフィルタ」を適用 |
実施時期 | 2008年8月1日 |
成人名義の場合 | |
対象 | 20歳以上の成人名義で新規にiモードを契約する場合 |
実施概要 | 新規申込書に未成年者利用確認欄を設け、利用者が18歳未満であるかどうか確認。利用者が18歳未満である場合、契約者から不要または、いずれかの「アクセス制限サービス」のお申込みがなければ「iモードフィルタ」を適用 |
実施時期 | 2008年8月1日 |
関連記事
総務省、ケータイキャリア4社にフィルタリング方式の改善案
総務省は4月25日、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコムのケータイキャリア4社と電気通信事業者協会に対し、ケータイ向けフィルタリングサービスの改善に関する検討会の中間取りまとめ案を示した。現状の画一的なものから、より多様性と選択性のあるフィルタサービスへの改善を目指す。慶大教授の夏野氏、ガラパゴス論とフィルタリング問題を斬る
慶応大学の教授として、携帯電話の未来をテーマとしたシンポジウム「モバイル08」で講演を行った夏野剛氏。講演では、日本の携帯市場のメタファーとして使われる「ガラパゴス論」や、議論が白熱しているフィルタリング問題に言及。あいかわらずの夏野節で諸問題を斬った。子供のケータイ利用、「判断力のない人間が判断している状況」――教育再生懇がソフトバンクに意見
「小学生に携帯電話は不要」と提言し、世間の注目を集めている教育再生懇談会のメンバーが、ソフトバンクモバイルを訪問。政府と事業者というそれぞれの立場から、激しい議論が交わされた。コンテンツ業界の底辺でイマをぼやく:第7回 もはや「大人フィルタリング」が必要かもしれない
「ケータイ」イコール「いかがわしい」のレッテルは、もはや拭えない状態にあるといっていいかもしれません。ぬれぎぬな部分もありますが、そのとおりな部分もあります。愚痴を言っても仕方ないので、その対応策を考えねばなりません。(
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.