写真で解説する「らくらくホンV」(2/2 ページ)
「らくらくホンV」は従来機のデザインや使い勝手を継承しながら、“おまかせで使いやすく”する携帯電話としての基本機能をより向上。そして、主なターゲットユーザーに向け、楽しく便利に利用できる「健康管理」の機能も盛り込んだ。
らくらくホンVの新機能紹介
携帯電話としての基本機能は、通話機能のさらなる進化とWORLD WING(3G 国際ローミング)への対応が挙げられる。
以前から定評のあった、相手の声が聞き取りやすくする スーパーはっきりボイスは「スーパーはっきりボイス2」に進化した。スーパーはっきりボイスは周囲の騒音・雑音を識別し、騒音状況に応じて相手の受話音量を自動的に上げることで“聞きやすく”する機能。今回進化した“2”は、この強調箇所を音域別に行う仕組みを採用した。場合によって過剰に強調されていた音域も少なくなり、より自然に聞こえるようになるという。
自分の声を相手へクリアに伝えるための“ダブルマイク”も「スーパーダブルマイク」に強化された。2つのマイクで自分の声と周囲の音(雑音)を識別することで実現する。従来はこの2つのマイクで音の方向を認識して自分の声を特定していたが、そこに距離の要素を加えたことにより、さらに精密に自分の声だけを拾えるようになったという。
スーパーダブルマイクの効果を体験。左の遮音ボックスの中に、80デシベルものの環境音(例えば駅構内、電車のガタンゴトン音やホームアナウンスなど)を流し、らくらくホンVのマイクの前で(しゃべるとみたてた)通話音を流す──というもの
このほか、歩数の計測に用いていた2軸センサーは3軸センサーになった。このセンサーを活用して、持ち上げて傾けると自動的にサブディスプレイのバックライトが点灯する「おまかせバックライト」や、騒音やゆれを検知すると自動で着信メロディの音量を上げる「おまかせでか着信音」などが便利そうだ。携帯で時刻を確認するためにサイドキーを押さなくてもよいし、騒々しい街中などで着信に気がつかないシーンは多い。こういった便利機能はらくらくホンシリーズ以外の他モデルにも搭載してほしいところ。
音声メモ機能は、通話中の最後の1分間を自動で録音してくれる「おまかせ通話音声メモ」は継承して搭載。自分の声も含めて録音できるようになっている。
健康管理もケータイで──少し難しそうだが、楽しく使えそう
らくらくホンVの最大の特徴は、「健康管理」機能の強化にある。
従来から搭載され、らくらくホンシリーズの機能で満足度が特に高いという歩数計機能は、センサーを2軸から3軸タイプに強化したことで、どんな姿勢でも正確に歩数をカウントできるようになった。
この歩数計に加え、脈拍計機能も新たに搭載した。「かんたん脈拍計」と名づけられたこの機能は、インカメラのレンズに触れるだけで脈拍が測れるのがおもしろく手軽だ。血液中のヘモグロビンが赤外線を吸収しやすい性質を利用して、その変化を定期的にスキャンするように読み取ることで脈拍を測るという。
これらの計測のための機能のほかに、外部の体重計や血圧計のデータを受信できる機能も備える。
健康計測機器メーカーのタニタ製機器(の一部)と連携でき、計測したデータを赤外線経由で携帯に転送。プリインストールする健康管理アプリ「健康生活日記」でグラフや表にして管理できるという仕組みだ。これら携帯で管理するデータはタニタが運営する健康支援サイト「TANITAからだカルテ」へアップロードすることで、PCとも連携して使えるようになる。
機種名 | らくらくホンV(F884iES) |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 50×108×17.3ミリ |
重量 | 約113グラム |
連続通話時間 | 約160分(テレビ電話:約110分) |
連続待受時間 | 約475時間 |
メインディスプレイ | 約2.8インチワイドQVGA(240×352ピクセル)半透過型TFT液晶 |
サブディスプレイ | 1.4インチ(96×128ピクセル)モノクロFSTN液晶 |
アウトカメラ | 有効200万画素CMOS |
インカメラ | 有効32万画素CMOS |
外部メモリ | microSD(別売り、最大2Gバイト)、microSDHC(別売り、最大28Gバイト) |
主な機能 | WORLD WING(3G)、ビデオクリップ(10Mバイト iモーション)、着うた、GPS、地図アプリ、ケータイお探しサービス、iチャネル、緊急速報「エリアメール」、おまかせロック、電話帳お預かりサービス、ソフトウェアアップデート 自動更新対応、音声入力メール ほか |
ボディカラー | ゴールド、ラベンダー、ロイヤルブルー |
発売 | 2008年8月予定(2007年7月17日現在) |
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