レビュー

第1回 Samsung「OMNIA」ファーストインプレッション現地版「OMNIA」レビュー(4/4 ページ)

Samsung電子の「OMNIA」は、大型タッチパネルを搭載するハイスペックスマートフォン。2008年秋冬モデルなどで日本でも同系端末が発売されるとも言われている端末だ。このOMNIAはどのような端末なのか。香港在住の筆者が現地版を入手したので、早速実機とともにその全容に迫ってみよう。

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文字入力スタイルを複数用意し、好みのものが選べる

 物理的なキーボードがないOMNIAは、iPhoneと同じようにソフトウェアキーで文字を入力する。

 Windows Mobile標準の手書き入力やソフトウェアキーボードのほかに、Samsung電子オリジナルの「Sasmung Keyboard」「Samsung Keypad」「Samsung Phonepad」の計3種類の入力スタイルを用意する。いずれも指先でタップしやすいよう工夫されたUIであり、本体を横向きにして両手の親指で操作することも可能だ。

 1つ目のSamsung Keyboardは通常のQWERTYキー配列のもの。2つ目のSamsung Keypadは、1つのキーにアルファベット2文字を配置した、日本ではあまり見ない仕様。指の移動を少なくする工夫があり、BlackBerryの一部機種にも採用されている。3つ目のSamsung Phonepadは、日本でもおなじみのダイヤルキーにアルファベットを配置したテンキースタイルとなっている。

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 いずれの入力方法も文字のタップとともに震えて知らせるフィードバック機能があり、入力は意外と行いやすい。

複数の文字入力スタイル切り替えて使えるOMNIA。Samsung Keypadはキーのサイズが大きく、指先で入力しやすい。Samsung Phonepadは慣れている人も多いであろうテンキースタイルで入力できる

これ1台で完結するハイエンド端末

 

 ここまでを振り返ると、OMNIAはこれ1台でほぼすべてをまかなえる“ほぼ全部入り”の端末であることが伺える。

 マルチメディア機能は柔軟かつ高いスペックを備えており、Windows MobileをOSに採用したことでビジネスシーンでの活躍も想定できる。そして、「TouchWiz UI」はタッチパネル端末ならではの直感的な操作スタイルを提供し、快適に楽しく端末を操作できる。ストレスなく操作できると感じるのは、このTouchWiz UIによるところが大きい。OMNIAは、その名前の語源となったラテン語のEverything=「すべてを1つに」、アラビア語のWish=「利用者の願いを実現」という製品コンセプトを、見事にこのコンパクトなボディに詰め込んだ製品に仕上がっている。

 次回は、OMNIAの“核”ともいえる「TouchWiz UI」についてもう少し深く探ってみたい。

(続く)

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