物理的なキーボードがないOMNIAは、iPhoneと同じようにソフトウェアキーで文字を入力する。
Windows Mobile標準の手書き入力やソフトウェアキーボードのほかに、Samsung電子オリジナルの「Sasmung Keyboard」「Samsung Keypad」「Samsung Phonepad」の計3種類の入力スタイルを用意する。いずれも指先でタップしやすいよう工夫されたUIであり、本体を横向きにして両手の親指で操作することも可能だ。
1つ目のSamsung Keyboardは通常のQWERTYキー配列のもの。2つ目のSamsung Keypadは、1つのキーにアルファベット2文字を配置した、日本ではあまり見ない仕様。指の移動を少なくする工夫があり、BlackBerryの一部機種にも採用されている。3つ目のSamsung Phonepadは、日本でもおなじみのダイヤルキーにアルファベットを配置したテンキースタイルとなっている。
いずれの入力方法も文字のタップとともに震えて知らせるフィードバック機能があり、入力は意外と行いやすい。
ここまでを振り返ると、OMNIAはこれ1台でほぼすべてをまかなえる“ほぼ全部入り”の端末であることが伺える。
マルチメディア機能は柔軟かつ高いスペックを備えており、Windows MobileをOSに採用したことでビジネスシーンでの活躍も想定できる。そして、「TouchWiz UI」はタッチパネル端末ならではの直感的な操作スタイルを提供し、快適に楽しく端末を操作できる。ストレスなく操作できると感じるのは、このTouchWiz UIによるところが大きい。OMNIAは、その名前の語源となったラテン語のEverything=「すべてを1つに」、アラビア語のWish=「利用者の願いを実現」という製品コンセプトを、見事にこのコンパクトなボディに詰め込んだ製品に仕上がっている。
次回は、OMNIAの“核”ともいえる「TouchWiz UI」についてもう少し深く探ってみたい。
(続く)
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