第1回 Samsung「OMNIA」ファーストインプレッション現地版「OMNIA」レビュー(1/4 ページ)

» 2008年08月30日 03時27分 公開
[山根康宏,ITmedia]
photo Samsung電子の「OMNIA」。本体サイズは56.9(幅)×112(高さ)×12.5(厚さ)ミリ。幅50ミリほどの一般的な折りたたみ端末より少し幅広いくらいで、例えば、よくある名刺ケースを2つ重ねたほどという感じだろうか

 Samsung電子の「OMNIA」(SGH-i900)は、Windows Mobile 6.1 ProfessionalをOSに採用したスマートフォンである。

 大型のタッチパネルディスプレイを搭載したその外観から、ビジネス向けというよりもApple「iPhone 3G」と同類の"マルチメディア端末"、あるいは"モバイルインターネットデバイス"という印象を受ける。そのためOMNIAは、“iPhoneの対抗製品”とも見られがちだが、実際はどうなのだろうか。果たしてどこまでiPhoneに近く、どうiPhoneと異なるのだろうか。まずはOMNIAの基本スペックを確認しよう。

 OMNIAは、CPUにMarvell PXA312/624MHzを搭載する。これはWindows Mobileスマートフォンに載るCPUとしては2008年8月現在最速クラスで、実際にウィジェットなど、アイコンを多用する操作時もOMNIAは快適にサクサクと動いてくれる。

 一方で、高速なCPUを搭載したことにより駆動時間への影響が懸念されるが、1440mAhの大用容量バッテリーで、連続待受500時間(2G時)/400時間(3G時)とかなりの長時間駆動を実現する。ちなみにバッテリーはカバーを開けて交換可能だ。通信方式はHSDPA/W-CDMA 2100MHzに対応するほか、GSM/EDGEの850M/900M/1800M/1900MHzに対応する。

photo OMNIAのパッケージ。TouchWiz UIを特徴的に表したデザインとともに「A Truly all-in one phone」の表記がある

 内蔵メモリは、メディアプレーヤーとしての利用には十分な16Gバイトと8Gバイトのモデルを用意する。さらにmicroSDスロット(microSDHC対応)もあり、ストレージ容量の拡張が可能だ。メモリカードの着脱はバッテリーを外す必要があるが、これはメモリカードを外部記憶領域というより、“内蔵メモリの拡張”として利用するイメージだからだろう。

 本体の外観はタッチパネル端末だけあり、キー類が少なくすっきりしたデザインとなっている。上部に電源キー、左側面にストラップホールと通信/充電端子、右側面にメニューキーと音量調整キー、シャッターキーを配置する。裏面にAF(オートフォーカス)付きの500万画素カメラを搭載し、ヘアライン加工を施した金属調パネルが高級感を演出する。

 ディスプレイはワイドQVGA(400×240ピクセル)の3.2インチタッチパネル。タッチパネルの方式はiPhoneの静電容量方式とは異なり、感圧式を採用する。この感圧式タッチパネルは、指先だけでなく爪やスタイラスペンなどによる操作も可能だ。ユーザーインタフェース(UI)はSamsung電子が独自開発した「TouchWiz UI」を搭載し、画面のタップやドラッグなどで直感的に各種機能を操れる。ディスプレイの下に発話キー、光学センサーによるポインティングデバイス、終話キーを備える。

photophoto タッチパネル端末だけに、キー類は少ない。裏面のカメラはレンズの出っ張りもなく、スマートに収まっている。メモリカードスロットはバッテリーを外してアクセスする
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