IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」(1/3 ページ)

» 2024年07月26日 14時48分 公開
[房野麻子ITmedia]

 MVNO事業のIIJmioを展開するインターネットイニシアティブ(IIJ)は7月20日、ファンミーティング「IIJmio meeting 35」を開催した。東京・飯田橋のIIJ本社でリアルイベントを行うのは4年ぶり(オンライン配信も同時に行われた)。

 今回は端末をテーマとしたプログラム構成で、OPPOを展開するオウガ・ジャパン プロダクト部 丹下氏、Xiaomi Japan プロダクトプランニング本部 安達氏、モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社 テクニカルサポートグループ 見潮氏が登壇。会場では端末メーカー9社がブースを出し、自社製品を紹介していた。

IIJmio meeting 4年ぶりにリアル開催されたIIJmio meeting。端末メーカーの担当者も登壇して各社の端末事業を紹介した

細分化された端末レンジ ミドルとハイエンドの隙間を開拓

 プログラムは、IIJmioのアップデート情報の紹介からスタート。IIJが「電気通信事業法第27条の3」の規制対象から外れたことで可能になった優待プログラム「IIJmioご愛顧感謝特典」を開始したこと、MNPワンストップに対応したこと、大容量の30ギガ、40ギガ、50ギガプランを新設したことなどを紹介した。

 一方で、「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」アプリが9月30日をもって提供終了することも説明。今後は同様の機能を提供する「My IIJmio」アプリの利用を呼びかけた。

 次に、IIJ MVNO事業部でデバイス事業を担当する永野氏が、スマートフォン市場のトレンドとIIJmioで取り扱っている最新端末を紹介した。

IIJmio meeting IIJ MVNO事業部コンシューマーサービス部 デバイス事業推進室 室長代行 永野秀太郎氏

 初期SIMフリー市場の頃と比較して、スマホの品質は向上し、長く使えるようになったことで買い換えサイクルが伸びている。それに伴って端末メーカーもOSアップデートのサポート期間を2年以上に伸ばしている。

 総務省が中心となって端末価格の割引が規制されたが、これによって「実質レンタルのようなプラン」が生まれてきた。その結果、これまで自由に買い換えていた人たちも、「2年から3年使うサイクルが生まれてくるのでは」と永野氏は予想している。

 今、1番大きな課題が円安。2年間で20円も円安になり、端末価格を高くする原因になっている。

IIJmio meeting 日本の端末市場を取り巻く現状を過去と比較

 こうした状況の中、ユーザーの購買行動も変化しており、IIJでは大きく4タイプに分類している。自分が求めている価値と合致する場合に購入するユーザー、「面白そう、期待できそう」という期待感で購買行動を起こすユーザー、コスパを感じたら購入するユーザー、安全安心を重視するユーザーの4つだ。

IIJmio meeting IIJが考えるユーザー像は大きく4タイプ

 最も多いのはコスパを感じたら購入するユーザーで、「ビジネスの根幹となっているのは事実」。ただ、コスパの感じ方はこの2年間で大きく変わってきたと永野氏は感じているという。

 このような状況の中、かつてハイエンドフラグシップ、ミドル、エントリーと3区分されていたスマホのラインアップは細分化が進んでいるとIIJは捉えている。

IIJmio meeting IIJが考える端末のクラス分け。これまでの3区分から、かなり細分化されてきた

 大きく変化したのが、ミドルのスタンダードとハイエンドフラグシップのスタンダードとの間の価格差と性能差。ハイエンドフラグシップのスタンダードは10万円を超え、ミドルのスタンダードの約2倍。ハイエンドはCPU性能も上がっており、性能差が開いていると永野氏は指摘した。

 できた隙間は「よりコスパを感じてもらえる商品を出せるエリア」と考えて、IIJmioはミドルハイのエリアを開拓している。例えば2023年、国内通信事業者としてはIIJ独占販売となった「motorola edge 40」がそれに当たる。「ありがたいことに大反響で大ヒットモデルになった。ユーザー自身が求めている性能と、手が届く範囲の価格でいいものが欲しいという需要を再確認できた」という。2024年もこのミドルハイのゾーンは端末の投入数を増やしているそうだ。

 一方、想定外だったというのが「型落ち」ゾーン。これは型落ち端末が継続販売されているという意味ではなく、1年型落ちのハイエンドCPUを搭載してコストダウンして安くしたハイエンド端末のこと。Xiaomiの「POCO F6 pro」などがそれに当たる。永野氏が「新しいトレントになるかもしれない」と注目しているゾーンだ。

 ハイエンドの中でも、「Xiaomi 14 Ultra」や「razr 40 ultra」は特化型端末として、普通のハイエンドとは別のプレミアム領域の端末として扱っている。

 ミドル以下では、「エントリーのスタンダードの性能がどんどん上がっている」。エントリー向けCPUの性能は悪くなく、おサイフケータイ対応端末が増えて、FeliCaの有無で分類できなくなってきた。「整理が難しくなっている」と語っていた。

 「エントリーのスタンダード端末は価格上がったと思われるかもしれないが、その分、性能が上がっているので価格も上がっていることを再認識してほしい」(永野氏)

 この分類にIIJmioが扱っている主な端末を配置していくと、下のスライドのようになる。ミドル・ハイのゾーンに投入数を増やしているが、ミドル・スタンダード、ミドル・ロー、エントリー・スタンダードも充実しており、2024年の端末は「豊作」だという。

IIJmio meeting IIJmioで取り扱っている(取り扱い予定)端末を当てはめた状態

 永野氏は「SIMフリー市場を盛り上げていくために、試行錯誤、創意工夫をしながらメーカーさんもわれわれIIJmioも頑張っております」と語っていた。

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