Samsung電子は6月16日、シンガポールのCommunicAsia 2008開催前日に行われたプレス向けカンファレンスで、タッチパネルを搭載した新製品「OMNIA」(SGH-i900)を公開した。発売は東南アジアが今週中、欧州が7月、そのほかの地域では8月を予定している。
OMNIAはOSにMicrosoft Windows Mobile 6.1 Professionalを採用したスマートフォンだ。ユーザーインタフェース(UI)に「TouchWiz UI」を搭載し、指先だけで直感な操作ができる。また画面下中央には光学式のポインティングデバイスを備え、画面に触れなくてもカーソル操作などが可能だ。待受画面となるデスクトップ上には時計やスケジュール、写真などのウィジェットを配置可能で、これらは画面左側のサイドバー部分から自由に引き出し/収納できる。
製品名の“OMNIA”とはラテン語でEverything、アラビア語でWishの意味で「すべてを1つに」「利用者の願いを実現」という製品コンセプトを表現している。OMNIAはWindows Mobileが標準搭載するオフィスアプリケーションを利用し、WordやExcelファイルの閲覧のようなビジネス用途に対応。3.2インチのワイドQVGAディスプレイは動画や写真を高画質で再生できる。オートフォーカス(AF)や顔認識機能を搭載する500万画素カメラ、オーディオ再生に対応するBluetoothなどマルチメディア機能も強化されていほか、GPSを搭載しGeoタギングにも対応すした。まさに「すべてを搭載し、消費者のあらゆるライフスタイルに対応する」ために生まれた端末だ。
Samsung電子 テレコミュニケーション部門 ディレクターのジョシュ・デルガド(Josh Delgado)氏は「OMNIAはPC環境をシームレスに持ち出せ、映像などを高画質で楽しめるなど、ビジネスにもエンターテインメントにも対応する。そしてスマートな操作を可能にするタッチUIは、ユーザーに新しい体験を提供できる」と語った。またグローバルマーケティンググループ・モバイルコミュニケーション部門の部長、ヤンヒー・リー(Younghee Lee)氏は「消費者のあらゆるニーズに応えていくのがリーディングカンパニーとしての当社の使命。あらゆる機能を1つの端末に詰め込んだ“All in One”、そしてマルチメディアやインターネットの利用をシームレスに提供する“Infotaimnent”カテゴリの製品を市場に投入することで、消費者にイノベーションを届けたい」と製品コンセプトを説明した。
OMNIAのサイズは112(高さ)×56.9(幅)×12.5(厚さ)ミリ。バッテリーは交換可能で、容量は1440mAhとかなり大きい。対応するネットワークはHSDPA(下り最大7.2Mbps)/W-CDMA 2100MHzと、EDGE/GPRS/GSMの850/900/1800/1900MHz。3.2インチワイドQVGA液晶の解像度は240×400ピクセルで、無線LAN、Bluetooth 2.0、AF対応500万画素カメラ、DivX/XviDフォーマットなどに対応したビデオプレーヤー、TV出力端子などを搭載する。
名称 | OMNIA(SGH-i900) |
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サイズ | 112×56.9×12.5ミリ |
重さ | 非公開 |
内蔵メモリ | 8GB/16GB |
外部メモリ | microSDHC(16GB) |
アウトカメラ | AF付き500万画素CMOS(手ブレ補正、顔認識、笑顔シャッター、Geoタグサポート) |
インカメラ | − |
メインディスプレイ | 240×400ピクセル、3.2インチワイドQVGA TFT |
対応動画形式 | DivX、XviD、H.263、H.264、WMV、MP4 |
対応オーディオ形式 | MP3、AAC、AAC+、WMA、OGG、AMR |
対応ネットワーク | UMTS/HSDPA(2100 MHz) EDGE/GPRS(850、900、1800、1900 MHz) Wi-Fi Bluetooth 2.0 |
OS | Windows Mobile 6.1 Professional |
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