イオンリテールが、MVNOサービス「イオンモバイル」での2025年の「参考速度」を公表している。この参考速度は、電気通信サービス向上推進協議会により定められたガイドラインに基づき計測した実効速度。よりユーザーの利用環境に近い速度だとしている。2020年から毎年公表しており、第三者に依頼して測定している。
今回はGalaxy S22(SC-51C)のSIMフリーロック端末で2025年7月〜8月にかけて平日と休日で計測した。回線はau回線のタイプ1、ドコモの音声回線のタイプ1、ドコモのデータ専用のタイプ2の3種類となる。10分ごとに24時間連続した計測を、平日/休日のそれぞれについて5回実施した同一時刻における平均の速度を「参考速度」として表示している。
測定場所は、「MVNOが提供するインターネット接続サービスの速度計測手法及び利用者への情報提供手法等に関するガイドライン」に基づき、MVNO各社の委託する第三者が指定。2025年はYP虎ノ門で測定した。
au回線のタイプ1は、平日は8時頃、12〜13時頃、18〜19時ごろは下り1Mbpsだったが、その他の時間帯は20〜40Mbpsを記録した。また、下りは安定して20Mbps前後を記録している。休日の下り速度は13時台にやや落ち込みが見られるものの、平日ほどではなく、10〜40Mbpsほどの速度が安定して出ている。
一方、ドコモ回線のタイプ1とタイプ2ともに、平日は苦戦が見られる。タイプ1の下り速度は8〜9時は1Mbpsほどまで下がり、12〜15時30分頃も1Mbpsが続いている。20Mbps以上出ているのは20時〜7時頃までとなっており、ビジネスタイムはほぼ速度が出ていないことが分かる。タイプ2もほぼ同じ傾向で、日中は下り1Mbps程度に低下している時間帯が多い。上りは下りほど低下していないが、ほとんどの時間帯が20Mbps未満で、日中は数Mbpsという時間帯が多い。
休日の下り速度は、タイプ1は安定して10〜30Mbpsが出ており、タイプ2も30〜60Mbpsほどとさらに速い。YP虎ノ門の周囲はオフィス街なので、平日に多数のビジネスパーソンが通信する中で、十分な帯域を確保できていないことが分かる。ただし、これはベースとなるキャリア側の通信品質が担保されていることが前提となる。ドコモの通信品質低下が起きている昨今、ドコモ側のネットワークが速度低下の要因となっている可能性もある。
実際、2024年のデータを見ると、ドコモ回線は12〜13時を除くと下り20Mbps以上の速度が出ている時間帯が多く、タイプ2は日中でも60〜80Mbpsを記録している。平日12〜13時に速度が出ないのは、MVNO全体の課題ではあり、過去の計測でも同様の傾向が見られる。しかし、その他の時間帯も12〜13時と同様に低速化しているのは2025年のドコモ回線のみ。イオンモバイル側の増強が不十分の可能性もあるため一概に原因を特定できないが、これからイオンモバイルを契約する人は、au回線を選んだ方がよさそうだ。
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