韓Samsung電子、「Haptic 2」を発表
Samsung電子は全面タッチパネルを採用したAnycallブランド端末“Hapticフォン”の後継モデル、「Haptic 2」を発表した。韓国のケータイキャリア3社(SKT/KTF/SKT)向けに展開する。
Samsung電子は9月25日(現地時間)、“Anycall”「Haptic 2」(SCH-W550:SK Telecom用/SPH-W5500:KTF用/SCH-W555:SK Telecom用)を発表した。2008年3月の発売には、品切れが続出するほど大人気だったSamsung電子の「Hapticフォン」の後続モデルだ。 メインディスプレイは、3.2インチのワイドQVGA表示対応のタッチパネル。音楽や動画再生はもちろんのこと、地上波DMBも視聴可能となっているほか、13種のゲームも内蔵されるなどマルチメディア機能楽しむことができる。
カメラは前モデルの200万画素から、AF+手ブレ補正付きの500万画素へと大幅にスペックアップした。またフラッシュも装備され、接写など12種の場面撮影モードが容易された。内蔵メモリは、4Gバイトと16Gバイトの2種類。4Gバイトの型番がW550およびW5500で、16Gバイトの型番がW555というように分けられる。
サイズは57(幅)×112(高さ)×12.9ミリ(厚さ)、重さは125グラム。通信方式はHADPAに対応しており、下り最大7.2Mbpsの速度で通信できる。
Haptic 2のボディデザインは、前モデル同様に物理的なダイヤルキーがなく全面タッチパネルで操作するというもの。しかし、全体的に機能がアップグレードしているのが特徴だ。
またHapticシリーズの特徴として、画面上の好きな位置に配置できるウィジェットアイコンが挙げられる。前モデルでは配置できるアイコンが、地下鉄路線図やカレンダー、時計など、基本的な15個だったが、Haptic 2は最大50個まで拡大した。
ウィジェットの種類も、運動・料理時間などをチェックできる「生活タイマー」や作成しておいたメモをすぐに確認できる「ウィジェットメモ」、“受験合格”“禁煙”といった一大決心を待受画面上でいつでも確認できる機能など、多彩になっている。
またカスタマイズ機能では、振動の強さや長さを細かく調節できるようになった。Hapticシリーズは電話がかかってきた時だけでなく、画面に触れた時や不在着信時に振動が起こる仕組みになっており、これを自分好みに変えられる。ちなみに、振動の長さは最大15秒まで設定することができる。
Samsung電子によると、タッチ動作はいっそう滑らかに改善しており、ドラッグ&ドロップなどが軽いタッチでできるようになっているという。背面は格子模様となっており、滑り止めとともに高級感を演出する効果も出している。
カラーは今のところプラチナムシルバーのみ。ただし、前モデルは50万台以上を販売した実績があるため、人気次第ではカラーバリエーションが登場することも予想できる。販売価格は、W550/W5500が70万ウォン台後半(6万5000円~)、W555が80万ウォン台後半(7万3000円~)の見込み。
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