第2回 カシオ計算機初のKCP+で変わったポイント(外観&グラフィック編):「G'zOne W62CA」ロードテスト
「G'zOne W62CA」は、カシオ計算機の端末としては初のKCP+端末だ。従来のカシオ端末と比べて、一体どんな部分が変わったのだろうか。まずは「見た目」上の変更点をチェックした。
「G'zOne W62CA」ロードテストの第2回では、auの新プラットフォーム「KCP+」の採用によって、従来のカシオ製端末から変化した部分を見ていこう。比較には、旧プラットフォーム「KCP」を採用した同社製の2008年春モデル「W61CA」を用いた。
キー配列はどこが変わった?
ユーザーが携帯電話を買い替える際に重視する要素の1つが「操作性」であることは間違いないだろう。筆者のように、「操作体系が変わることが楽しい」と感じるユーザーは絶対的少数派であり、今使っている機種となるべく操作性の変わらない機種が望ましいと思うユーザーが大半であることは、キャリアが「おなじみ操作」のようなサービスを提供していることからも明白だ。
その操作性を決める大きな要素の1つがキー配列だ。携帯電話のキーは最も多く触れるだけあり、ユーザーがもっとも気にする部分でもある。ただ、auの携帯電話は、以前から共通化が進められていて、ダイヤルキー周辺に割り当てられた基本機能がほぼ統一されているため、KCP+になったからといって大きく変わっていたりはしなかった。
KCP+対応機のキー配列は基本的に統一されており、W62CAも例外ではない。W61CAまでのカシオ製端末との違いは、[アドレス帳]キーと[アプリ]キーの位置が入れ替わっていることと、ダイヤルキー周辺に、機能増加に伴う一部の「長押し」キーが割り当てられた程度。最初は押し間違えることもあるかもしれないが、それほど戸惑わずにすむはずだ。
ソフトウェアの「見た目」はどう変わった?
もう1つ、操作性を決める上で重要なのが、ソフトウェアの作りである。キー配列と同様に、KCP+対応機は、ソフトウェア面でもメーカー間の共通化が進んでいる。ただし、従来のKCP端末では共通部分が比較的限られていたため、画面の意匠、アイコン表示、フォントなどさまざまな面で「メーカーらしさ」を感じる部分があった。例えば、W61CAでは、カシオ製端末特有の画面フォントやエミッションモード(バッテリー延命モード)など「カシオらしさ」が随所に感じられた。
一方、KCP+対応機ではプラットフォームの共通化が進んだことで、操作体系の共通化も進み、W62CAでもその影響が出ている。例えば、画面最上段のアンテナピクト部分のアイコンの配列が他メーカーのKCP+対応機と統一されていたり、画面フォントにカシオ独自のフォントでなく「LCフォント」が採用されていたりと、従来の“カシオらしさ”が削がれている印象がある。
もっとも、アイコンのデザインは機種によって異なるし、「EZケータイアレンジ」のテーマには今までのカシオ製端末から一貫性があるので、“らしさ”の部分がすべて失われてしまったわけではない。
次回は、アドレス帳、EZwebブラウザ、メール機能など、実際の操作面での変更を細かく見てみたい。
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