Galaxyの新折りたたみが4キャリアそろい踏み 各社が語る「価格」「ネットワーク」「サポート」の差別化戦略(1/2 ページ)
Galaxy Z8シリーズが全4キャリアから同時発売され、全社での取り扱いが実現した。各社は端末価格や通信ネットワーク品質、専任スタッフの育成で独自性を打ち出す。修理体制の拡充など購入後のサポート力強化でも差別化を図る。
サムスン電子の「Galaxy Z Fold8」「Galaxy Z Fold8 Ultra」「Galaxy Z Flip8」は、Galaxy Zシリーズとして初めて全モデルが国内4キャリアで同時に発売される。2025年、Galaxy Zシリーズを初めて手掛けたソフトバンクに続き、2026年は楽天モバイルも3モデルを販売。楽天モバイルは、過去にGalaxy Z Flipを取り扱ったことはあるが、横開きのGalaxy Z Foldは初となる。
7月22日に英ロンドンで開催されたGalaxy Unpackedには、4キャリアのプロダクト担当もゲストとして招かれた。Galaxy Zシリーズというだけでは差別化が難しくなっていく中、各社はどのように差別化を図っていくのか。4社のグループインタビューを通じて、それぞれの共通点や差別化戦略を読み解いていく。
価格で攻める楽天モバイル Galaxy Z Flip8は実質8万円台に
初のFoldということもあり、価格的に攻めるのが楽天モバイルだ。最高値のGalaxy Z Fold8 Ultraも30万円を下回る本体価格を設定。標準モデルのGalaxy Z Fold8も、26万9900円に設定する。Galaxy Z Flip8は19万9900円で、20万円を超えない価格をつけたという。
楽天モバイルのデバイスビジネス部 デバイス戦略課のシニアマネージャー、内田有喜氏は、「高額な商品のため、(24回分の残価が免除される)買い替え超トクプログラムの利用がかなり高い比率になる」としながら、その際にGalaxy Z Flip8が「実質8万円台で収まる価格設定になっている」と明かす。
楽天モバイルがGalaxy Z Fold8やGalaxy Z Fold8 Ultraを取り扱うようになったのは、「サービスを開始してから6年になり、だんだん、ハイエンドの端末を使いたいという声が多くなってきた」(デバイスビジネス部 ジェネラルマネージャー 塚本直史氏)からだという。
また、第4のキャリアという立ち位置もあり、「他社でハイエンドモデルを買われて、SIMカードだけ(楽天モバイルに)変えられている方も結構多い。そういった方々が、今回のGalaxy Zシリーズを待たれているのではないか」(同)という。他社から獲得したユーザーが機種変更するための受け皿にもなるというわけだ。
楽天モバイルのユーザーは、若年層でデータ利用量が多いため、Galaxy Z Foldシリーズのような大画面の端末とは「相性がいいと思っている」(同)という。また、動画サービスのU-NEXTをセットにした「Rakuten最強U-NEXT」や、楽天Kobo、楽天マガジンといった電子書籍など、楽天グループが手掛けるコンテンツサービスの利用も進むとみているようだ。
auは機種変更でも割引 ミリ波での快適な通信も差別化に
価格面では、Galaxy Z Foldを初代から取り扱い続けてきたKDDIも対抗する。同社の取締役 執行役員 パーソナルコア事業本部長兼コア事業推進本部長、佐々木正見氏は、「MNPのお客さまだけでなく、新規のお客さまや機種変更のお客さまに3万円の割引を入れた」と語る。事前予約のポイント還元も実施。「SIMフリーを購入されるような方も、今回はぜひauで選んでいただきたい」と力説する。
KDDIがGalaxy Zシリーズの販売に注力する背景には、同社のネットワークとの相性がある。中でも同社が戦略的に拡大しようとしている、ミリ波との親和性があると見ているようだ。Galaxy Z Fold8およびFold8 Ultraは、数少ないミリ波対応モデル。KDDIは京セラが開発した中継器を使うなどして、エリアを面展開しようとしている。
Galaxy Z Fold8、Fold8 Ultraは、ユーザーのデータ利用量が多いことが「はっきり数字として見えている」(同)という。
「映像サービスのようなエンタメを楽しむのに使うシーンが多い。普段スマホだったら諦めていた、外での動画視聴もこの大きさだとしたくなる」(同)。
このようなユースケースでも、面展開しているミリ波があれば快適な利用ができる。ネットワーク品質を武器にするKDDIとして、「Galaxyだったらつながる」(同)を訴求していく戦略だ。
ミリ波対応のGalaxyは、将来への布石にもなる。佐々木氏は「今回端末を購入されたお客さまのトラフィックは、これからどんどん増えていく。端末を2年から4年使うと考えると、ミリ波のニーズが高まっていくのではないか」と予想する。将来の快適さまで考慮すると、「Galaxyを購入していただくのが一番の正解」だと太鼓判を押す。
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