写真で解説する「P-02A」
「P-02A」は、回転する十字キーを搭載したスライドモデル。三菱端末ライクな操作性とVIERAケータイの機能を1つにした、“新たなスライドモデル”に仕上げた。
パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P-02A」は、STYLEシリーズの1モデルとして登場したスライドケータイだ。回転する十字キーを搭載したスライドモデルは、三菱電機(現在は端末開発から撤退)が投入して人気を博したスタイル。P-02Aは、その使いやすさを踏襲しながらVIERAケータイの要素を盛り込み、510万画素カメラを搭載した新世代のスライドモデルに仕上がった。
スライドモデルとして工夫したのは、スライドオープン時に弧を描くラインになるよう設計したボディ形状。スライドオープン時にディスプレイ面が若干起きあがって画面が見やすくなり、通話時にも顔のラインに対して端末のラインが自然な角度になるなど、使いやすさに貢献しているという。また、このボディ形状はスライドモデルの弱点といわれるスライドオープン時の“段差”も少なくでき、文字入力のしやすさにも一役買っている。
なおP-02Aは、形こそ三菱電機製のスライド端末に似ているが、OSはP-02AがLinuxベース、三菱端末はSymbian OSベースと異なることから、全く同じ使い勝手を実現しているわけではない。
例えば、(1)決定キーが着信ランプを兼ねる点、(2)メールやWeb、ワンセグ利用時にスライドを閉じるとその状態でロックがかかり、スライドを開くと操作を再開できる点、(3)メールやWeb、メニュー、フルブラウザなどのスクロール操作を回転する十字キーで行える点などは三菱端末と同じだが、スピードセレクターの回転方向の設定、スライドオープンと連動したスケジュール入力やメールの返信、待受画面上に直近のスケジュールや各種の着信情報などを表示できる「待受カスタマイズ」、スライドの開閉ごとに異なる待受画面を表示する「ランダムイメージ設定」などの機能は搭載していない。
また、モーションセンサーも搭載していないので、端末の傾きに応じたタテヨコ画面の自動切り替えにも非対応となる。
VIERAの技術を生かしたワンセグ、510万画素カメラ搭載
P-02Aは、従来の90xiシリーズのような多彩なハイエンド機能を備えているのも大きな特徴だ。下り最大7.2MbpsのFOMAハイスピードや3G/GSMエリアで利用できる国際ローミング、GPSに対応し、Bluetooth(プロファイルはA2DP/AVRCP/DUN/HSP/HFP/OPP/SPP)も搭載。iコンシェルやiウィジェットなどの新サービスにも対応する。
ワンセグは、パナソニックの薄型テレビ「VIERA」シリーズで培った技術を生かした機能が盛り込まれ、(1)モバイルWコントラストAIの搭載による6000:1のコントラスト比、(2)モバイルWスピード対応による、秒間30フレームのワンセグ視聴、(3)フレームコントロール処理による約1600万色相当の発色 といった視聴環境を実現している。外部メモリは最大16GバイトのMicroSDHCを利用でき、大容量の番組録画も可能だ。
510万画素のカメラは、最大5人までの顔検出と露出の最適化が可能な「顔オートフォーカス&オート露出」や6軸手ブレ補正機能を装備。ISO感度は1600相当の高感度撮影が可能になり、高感度撮影とナイトモードに設定すると、薄暗い場所でも比較的きれいな写真が撮影できるという。
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