アジア圏も3G普及期へ──HSPAやLTEなど、“ポスト3G”を見据えたサービス展開も視野に:Mobile Asia Congress 2008リポート(2/3 ページ)
中国・マカオ特別行政区でアジア圏の通信業界イベント「Mobile Asia Congress 2008」が2008年11月に行われた。大手携帯メーカーのブース展開は少ないものの、普及期に入った3G関連サービスやその先のHSPAやLTEなど、“ポスト3G”を見据えた展示や講演が目立っていた。
ミニノートPC、共通ロゴで“Mobile Broadband”をアピール
Mobile Asia Congress 2008のGSMA特設ブースに、共通の“Mobile Broadband”ロゴシールが貼られた各社のミニノートPCが展示されていた。このロゴはHSPAやLTE対応のモバイルブロードバンド機能を内蔵するノートPCに与えられるもので、無線LANを“使わなくてもよい”モバイルブロードバンドPCであることが条件の1つだ。
3GやHSPAモジュールを内蔵するノートPCは、いまままでカタログなどでその対応が謳われている程度だった。GSMAとしては、ユーザーがモバイルブロードバンド対応ノートPCを一目で見て分かるようにこのロゴを制定し、Wi-Fiを利用しなくとも3GやHSPA回線を利用してインターネットに接続できる製品であることをアピールしていきたい考えである。
今後、このロゴを添付するモバイルブロードバンド対応ノートPCが市場に続々と登場する予定とのこと。ここで展示されていた製品のほとんどが2008年に流行したミニノートPCのスタイルであったが、2009年は3Gモジュール内蔵モデルがさらに増えるだろうとのこと。
これらの製品は、メーカーでの販売以外に各国のキャリアが自社のSIMカードととも、にあらかじめ“通信設定済み”のモデルとして発売することも大いに想定する。キャリアによってはSIMロックを施した自社キャリア用ミニノートPCとして販売する可能性もあるだろう。
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