LG Telecom、Woooケータイ W53Hベースの「canU S1000」を発表
韓国LG Telecomは1月19日、個性派携帯電話のラインアップ「canU」シリーズの新作「バイオレット」を発表した。日立製作所製の「Woooケータイ W53H」がベースになっているが、地上波DMBに対応するなど韓国向けの仕様となっている。
LG Telecom(以下、LGT)は1月19日、個性派携帯電話シリーズ「canU(キャンユー)」シリーズの最新モデル「canU S1000」を発表した。価格は50万ウォン台後半となる。
canU S1000は、auが日本で「Woooケータイ W53H」として販売している日立製作所製のモデルがベースになっているが、韓国だけの機能も搭載されている。
最大の特徴は、2.8インチのワイドQVGA有機ELディスプレイを搭載している点。回転2軸のボディとなっており、Woooケータイ W53Hと同様に、ディスプレイを表にして折りたため、コンパクトな形で地上波DMB(韓国版のワンセグのようなもの)などを視聴できる。内蔵メモリを2Gバイト持つほか、外部メモリとしてはmicroSDに対応。2Mピクセルカメラも搭載している。
外形寸法は51(幅)×107(長さ)×14.1(厚さ)ミリ、重量は128グラム。色は「バイオレット」と「シルバー」の2種類がある。バイオレットは、W53Hの「ユーロパープル」とほぼ同等の、見る角度によって青や紫など色合いが異なって見える「マジョーラカラー」となっている。
このcanU S1000は、LGTのEV-DO Rev.Aサービスである「OZ」に対応しており、フルブラウザを利用したWebアクセスが可能だ。2008年4月からスタートしたOZサービスでは、フルブラウジングを目玉サービスの1つとして掲げている。そのため同サービスの対応端末として、画面が大きく高画質な携帯電話を積極的に導入している。OZ対応端末としてcanUが発売されるのは、2008年に発売された「canU 801Ex」(EXILIMケータイ W53CAベースのモデル)以来、2度目のことだ。
「韓国では初」(LGT)という、日韓/韓日辞書や日本の地下鉄路線図を搭載しているのも特徴の1つ。いずれも韓国の業者が開発したソフトウェアを採用しているという。
韓国では、マニアが集う同好会も運営されているというcanU。LGTが満を持して開始したOZサービスの韓国市場での広がりや、カラフルでサイズが大きめの携帯が韓国でも増える傾向とともに、canUの人気も上がってきているようだ。こうした人気に乗り、canU 801Exはこれまで16万台を販売したといい、canUシリーズ自体では「計67万台を販売した」(LGT)という。
canU S1000は、有機ELディスプレイやOZを始めとした強力な機能と、人目を引く華やかなデザインで、canUマニア以外への訴求にも力を入れる。
関連キーワード
韓国 | LG Telecom | Woooケータイ W53H | Woooケータイ | 日立製作所 | 有機EL | CDMA2000 | EV-DO Rev.A | 回転2軸
関連記事
韓国携帯事情:台HTCの「Touch Dual」が韓国上陸――海外ケータイは生き残れるのか
現在の韓国ケータイ市場には海外端末があまり流通していない。Motorolaが「RAZR」シリーズで一時代を築いたのは過去の話であり、Nokiaはわずか1年半で撤退。最新スマートフォンをひっさげて参入するHTCはどうだろうか。韓国でも「EXILIMケータイ」発売
韓LGTは、カシオ計算機製の“EXILIMケータイ”「W53CA」をベースにした「canU801Ex」を4月上旬に発売すると発表した。Rev.Aによるフルブラウザサービス「OZ」に対応している。「オー!マイキー」海を渡る――韓「LG Telecom」の広告に登場
韓国の携帯キャリアLG Telecom(LGT)のCMキャラクターに、「オー!マイキー」が採用された。ドラマさながらのブラックユーモアあふれるCMが、韓国で話題になっている。韓LG Telecomの「canU」シリーズに、W43Hベースの新端末が登場
韓LG Telecomが、同社の個性派端末シリーズ「canU」に、日立製作所製のW43Hがベースと思われる新端末「canU Canvas」を投入する。韓国携帯事情:韓国市場でのカシオ──個性派「canU」シリーズ
韓国市場で活躍する国産メーカー──その1つがカシオ計算機だ。カメラの進化と共に存在感を増し、現在は「G'z One TYPE-R」を販売中。カシオに聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.