ただのコラボでないコラボで「新しい価値」を──「N-04A」で感じるamadana“第2幕”:開発陣に聞く「N-04A」(4/4 ページ)
ハイエンドモデルに劣らない機能を厚さ12.9ミリの極薄スライドボディに凝縮したNECの“New amadanaケータイ”「N-04A」。amadanaコラボのデザインはもちろん、なぜ“コラボ”なのか、なぜ“初”のスライドボディを採用したのか。NECのN-04A企画担当者に聞いた。
amadana×フルスライド×タッチセンサーキー
デザイン家電ブランドのamadanaが求めるデザインのクオリティレベルは、相当高い。N705iに続き、今回のN-04Aも「やはりamadanaだよね」とamadanaファンに思ってもらえるであろうデザインと仕様に仕上げるのは、やはり互いに大変な苦労があったと杉原氏は振り返る。
N-04Aがよりコンパクトに見えるポイントの1つに、閉じるとディスプレイだけのフラットな面になる「フルスライド構造」を採用したしたことが挙げられる。
「フルスライドを採用した理由は、カード感覚の薄型ボディに画面だけを全面フラットに出したいと当初から考えていたためです。ここをフラットにしたかったので、スライドする量を限界まで伸ばしつつ、使いにくくならないぎりぎりのキーサイズを確保した結果、ダイヤルキーと十字キー類をすべて下段に収められました。キーサイズやクリック感などは薄型モデルだと犠牲になりがちですが、指が自然に掛かる山形デザインのキーにするといった工夫で、操作感も大きくは損ねていないと思います」
このほか、閉じたままでも各種操作が行えるよう、タッチセンサーをディスプレイの下部に設けた。サイドキーを押すとタッチセンサーが有効になり、ワンセグやカメラ、フォトビューア、ミュージックプレーヤーといった横向き利用に適する一部機能を操作できる。
「もともとのフラット面を生かしつつ、閉じたまま操作できるようにするにはどんな手段があるかを考えると、やはりタッチセンサーが適すると判断しました。N-01Aに搭載したタッチパネルにする手もありましたが、厚さとコスト高に影響してしまうのが少し難点でした」
ちなみにN-04Aにはサイドキーが1つしかない。デザイン面の意図もあるが、このサイズを実現するには1つが限界だったこともある。
「この1つを載せるのも大変だったのです。スペースがあまりにないので、キーは横から見ると『L字』状に造形され、バッテリーをよけるように配置してあります」
このサイドキーは、操作ロックとタッチセンサーキーの起動に用いる。タッチセンサーの3つのキーだけで、閉じたままいくつかの機能──ワンセグやカメラ、フォトスライドショー、ボイスレコーダー、ミュージックプレーヤーを横向きで使用できる。
厚さ12.9ミリの薄型スライドボディが特徴のN-04A。この液晶パネルはHOYAとテクノアソシエが共同開発した“薄くて強度もある”特別な強化ガラスで保護されている。これが12.9ミリの薄型を実現するために必要だった。
「これだけ薄くなりますと、従来の樹脂製スクリーンだと強度を保つには少し厳しい部分が出てきます。採用した強化ガラスはかなりコストがかかる部材ですが、amadanaの世界観と薄型のプレミアム感を感じていただき、いっそうの安心感もアピールするにはこれが必要と思いました」
ケータイは常に携帯するもの。“こだわる”とまで言うと少し気恥ずかしいと思うが、自分が所持するものは自身で納得できるものを選びたいし、人に見せて「おっ」と思ってもらえるものであればなおうれしい。N-04Aはまさにこんなユーザーに響く端末に仕上がった。
「まず手にとって見てください。機能も遜色ありませんが、このサイズ感は持っていただくとすぐお分かりいただけると思います。スライドのなめらかさもそう。クセになりますよ」
卓上ホルダもamadanaデザイン、“充電中の機能”もちょっとうれしい
N-04Aの卓上ホルダ(別売オプション)も、もちろんamadanデザイン。横向きでワンセグや映像を視聴しやすいように設置できる。
さらに、充電中はデスクトップクロックかフォトスライドショーを表示できる機能も備わる(もちろんオフにもできる)。ディスプレイ面がフラットなデザインも相まって、フォトスライドショー機能でちょっとしたデジタルフォトフレームにもなってしまう。
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