写真で解説する「iウィジェット」
au、ウィルコム、ソフトバンクモバイルに続いてドコモもケータイ向けウィジェットサービスを開始する。他キャリアのウィジェットとは異なり、ウィジェットキーを押すと画面上に表示される仕組みだ。
au、ウィルコム、ソフトバンクモバイルに続いて、ドコモもケータイ向けウィジェットサービスを開始する。サービス名は「iウィジェット」。Javaベースのアプリとして提供され、公式コンテンツはドコモのポータルサイトを通じて配信する。iアプリと同様、仕様を公開するとしており、個人や一般サイトがウィジェットを開発し、配信することも可能だという。
auやウィルコム、ソフトバンクモバイルのケータイ向けウィジェットは待受画面上に設定でき、待受画面から直接、更新情報などを確認できることをウリにしている。iウィジェットは他キャリアのウィジェットとは異なり、ウィジェットキーを押すと設定したウィジェットが表示される仕組み。この際、ウィジェットは一括で最新情報を取得して起動する。待受画面上に配置しなかったのは「待受画面はユーザーが好みの画像やアプリを設定していることが多く、ウィジェットを配置することでごちゃごちゃすることを避けたい」(説明員)などの理由からだという。また、ウィジェットキーの押下時に情報を取得する仕様にすることで、(定期的に情報取得するのに比べて)バッテリー消費を押さえられるとした。
iウィジェットは、iアプリや端末機能と連携しやすい点が特徴で、Webブラウザに加え、FeliCaやGPSなどとの連携による新しいサービスが可能になると説明員。「ウィジェットには、おサイフケータイアプリの残高表示や現在地ベースの情報取得、クレジットアプリの与信枠の表示などの機能を持たせることができる」(説明員)。また、簡単な処理はウィジェットに任せ、複雑な処理をiアプリで行う、といった連携ができることから、例えばゲームのiアプリなどでは、“通信対戦はiアプリで、キャラクターの育成はウィジェットで”という役割分担もできるという。
ウィジェットの容量は、JARのファイルサイズが50Kバイト、スクラッチが200Kバイト。ウィジェット画面上には、最大8個までのウィジェットを配置できる。
ウィジェット対応機は「N-02A」「P-02A」「F-01A」「F-03A」「N-01A」「P-01A」「SH-01A」「SH-03A」「N-04A」「SH-04A」の10機種。対応機には、「Start!iウィジェット」「Googleモバイル」「マクドナルドトクするアプリ」「iWウォッチ」「楽オク☆アプリ」「株価アプリ」「地図アプリ」がプリセットされる(N-04Aは地図アプリは非搭載)。
また、F-01A、F-03Aには「ウォーキングチェッカー」、N-01A、N-02A、N-04Aには「付箋アプリ」、P-01A、P-02Aには「ファミリー伝言板」「ぷよぷよ!ウィジェット(P-01Aのみ)」「時刻表ウィジェット」がプリセットされる予定だ。
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