ソースを問わずに見たい番組を検索、視聴環境に最適化――KDDIがFMBCプラットフォーム開発
地上波放送やVOD、インターネットなどのソースを問わずに見たいコンテンツを検索でき、出先では短縮版で視聴――。こんなコンテンツ視聴を可能にするプラットフォームをKDDIとKDDI研が開発した。
地上波放送やVOD、インターネットなどのソースを問わずに見たいコンテンツを検索でき、視聴環境に最適な形で閲覧できる――。KDDIとKDDI研究所が、こんなコンテンツ視聴を可能にする「ケータイ×TV連携、FMBCスマートプラットフォーム」(以下、FMBCスマートプラットフォーム)を開発した。
これは、固定通信と移動通信、放送を連携させることで、大量の情報にすばやくアクセスできるようにするとともに、より快適なコンテンツ視聴の実現を目指して開発したプラットフォーム。
現状、見たいコンテンツを探すには、地上派はテレビガイド、VODはコンテンツリスト、インターネットビデオはネット検索というように、別々に検索する必要があるが、FMBCスマートプラットフォームではソースを問わずに検索できる。また、個人や家族の嗜好を自動で集約して最適なコンテンツをレコメンドしたり、出先で短時間で番組を確認できるよう要約するなどの機能も用意した。
KDDIとKDDI研究所はこのプラットフォームを、10月6日から10月10日にかけて開催される「CEATEC JAPAN 2009」のKDDIブースに出展する。
ケータイ×TV連携、FMBCスマートプラットフォームの主な機能
- メディア横断おすすめ視聴
個人の嗜好に合ったおすすめコンテンツを自動でレコメンドしたり、放送番組を自動録画したりする。おすすめ対象のコンテンツは地上波放送番組、VOD、インターネットビデオなどの情報ソースを問わず横断的に扱える。おすすめコンテンツの提示は、KDDI研究所が開発した「映像コンテンツ中の重要シーン自動検出技術」によるサムネイル形式で表示される。
- テレビダイジェスト視聴
空き時間に、ニュースやドラマの番組内容を紙芝居風に短時間で確認できる。字幕も同時に表示されるので、音声を出せない通勤電車の中などでもチェックできる。
- ファミリーコンテンツおすすめ視聴
家族の好みを自動的に集約し、最適なコンテンツ情報を提供。テレビの画面上には、家族全員の嗜好に合わせた視聴中番組の関連情報が提示される。個人の携帯電話には、それぞれの好みに合わせた番組関連情報が提示される。
- ケータイ・TV連携ニュース視聴
携帯電話で閲覧したニューステキストに該当する映像シーンを、家庭の録画機器に記録されたニュースや情報番組から自動で抜き出し、テレビ上で再生する。帰宅途中に電車の中でチェックしたニューステキストやトピックの気になるシーンを、帰宅後にテレビで視聴できる。
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