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東芝初、モバイル燃料電池「Dynario」発売 3万円
東芝は、携帯電話などモバイル機器向けの燃料電池「Dynario」(ディナリオ)を発売した。燃料電池の商品化は同社初。2万9800円で、3000台限定。
東芝は10月22日、携帯電話などモバイル機器向けの燃料電池「Dynario」(ディナリオ)を、直販サイトで発売した。燃料電池の商品化は同社初。2万9800円で、3000台限定。発送は29日以降。
メタノールを燃料として発電する「ダイレクトメタノール方式」の燃料電池。専用の燃料カートリッジから燃料を注入し(燃料注入は約20秒)、携帯電話などUSB給電対応のモバイル機器に給電できる(動作確認済みの機器一覧)。
リチウムイオン充電池も内蔵。USBバスパワーであらかじめ充電しておけば、燃料電池での発電が始まるまでの間、リチウムイオン充電池から給電する。
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燃料電池をリチウムイオン充電池と組み合わせた最大出力は5ボルト、400ミリアンペア。1回(14ミリリットル)の燃料注入で、携帯電話を約2回フル充電できるとしている。
本体サイズは約150(幅)×74.5(高さ)×21(奥行き)ミリ、重さは約280グラム(燃料除く)。燃料カートリッジは別売りで、50ミリリットル×5本入りで3150円。11月24日午後2時までに本体を注文すれば、カートリッジ5本が無料で付く。
高濃度メタノールを燃料に使う技術を開発し、燃料カートリッジを小型・軽量化。メタノールを少ない液量で発電できる独自のセル技術と、燃料をより均一に、安定して発電部に供給する機構、自社開発の内蔵マイコンによるきめ細かな制御などで、出力の安定化や信頼性の向上を図ったとしている。
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