最新12Mカメラの実力は?――au「S003」「SH008」「CA005」を徹底比較:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)
auの2010年夏モデルは、「Cyber-shotケータイ S003」「AQUOS SHOT SH008」「EXILIMケータイ CA005」がカメラ機能に注力している。いずれも三者三様のスペック、デザイン、使い勝手となっていて面白い。今回はこれら3機種のカメラ機能をレビューしよう。
食べ物と室内を撮影
次は食べ物編。
CA005とSH008は料理モードがあるので、それを使ってみたのが次の写真。SH008は料理モードだとやや赤くなり、感度も抑えめで(なので手ブレに注意)色も派手になる。CA005は少し青みがかってるが、まあいい感じ。S003は感度が上がった分、ノイズが出てしまった。
SHが一番きれいでおいしそうというのが率直な感想だ。
最後にちょっとあれこれ室内でテスト。まずLED電球の昼白色一灯で室内を撮影した。
ISO感度はオート。手ブレ補正はオフ。自動シーン認識機能は使わず。SH008が妙にきれいなのはISO100でシャッタースピードも遅くなっているから。逆にS003がノイジーなのはISO200に感度が上がっているから。
続いて手ブレ補正オン(あるいはオート)で撮ったもの。S003は変わらずブレてしまったので写真は掲載していない。CA005とSH008はちょっと感度が上がりシャッタースピードも上がった。感度アップと手ブレ補正処理の両方でブレを防ごうという狙いだ。
SH008はISO640に上がっている。CA005はISO感度が分からないがシャッタースピードがSH008と同じなので、おそらくISO感度も同等だと思われる。
次はLED電球を白熱灯モードにして撮影してみた。感度はオートで。
CA005は少し黄色っぽさが残ったが、SH008はほどよく色が補正されている。同じ条件で、ISO感度だけ800に上げて撮り比べてみた。
高感度ノイズがうまく抑えられているのはSH008とCA005。S003は偽色ノイズがかなり出ている。
結論。白熱灯系の室内に強いのはSH008。暗い場所に弱いのはS003。CA005は中間くらい、といっていいかな。S003の場合、暗い場所は従来より強力なLEDフォトライトでフォローするという考えのようで、ほかの2モデルより早めに光りたがる。
光量も調整されており、さほど不自然さはない。ただ、LEDフォトライトは一般のカメラに使われているフラッシュより指向性が強くて発光時間が長く、目にダメージが大きい。しばらく残像が残るくらい。ちなみにカメラ用フラッシュの発光時間は1/1000秒以下くらいと本当に一瞬だが、LEDライトは機種にもよるが、たいてい1/4~1/2秒くらい強く光る。S003の場合は1/2秒ほど光っていた。ケータイのLEDライトは必要に応じて使えば便利だが、人や動物を撮るときはちょっと遠慮したい感じだ。
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