動作は快適だが課題も――Windows 10 Mobileスマホ「Liquid Jade Primo」の有線Continuumを試す(1/2 ページ)
日本エイサーの「Liquid Jade Primo(JPS58)」は、日本市場で販売されるWindows 10 Mobileスマートフォンとしては初めて有線接続のContinuum for Phoneに対応する。発売前だが、さっそくこの機能を試してみよう。
日本エイサーは8月25日、Windows 10 Mobileスマートフォン「Liquid Jade Primo(JPS58)」を発売する。ダイワボウ情報システム(DIS)を通して主に法人向けに販売するが、DISと取引関係のある一部の家電量販店でも購入できる見通しだ。
筆者は、同社のご厚意により、製品版とほぼ同じ仕様のLiquid Jade Primoを試す機会に恵まれた。そこで、有線接続の「Continuum for Phone」(以下「Continuum」)を中心に所感をまとめることにした。購入を検討している人にとって参考になれば幸いだ。
気軽にContinuumを始められる「デスクトップキット」
日本向けのJade Primoは「デスクトップキット」を付属して販売する。デスクトップキットの構成品は以下の通り。
- Jade Primo専用ドッキングステーション(専用ACアダプター付き)
- ワイヤレスキーボード(JIS配列)
- ワイヤレスマウス
専用ドッキングステーションは本体とUSB Type-Cを介して接続する。ドッキングステーションはUSB 3.0端子を1つ、USB 2.0端子を2つ、HDMI端子を1つ備えている。HDMI端子は、この機種の大きな特徴である有線接続のContinuumで利用することになる。なお、ドッキングステーションの各端子を利用するには専用ACアダプターによる給電が必要となる。
専用ドッキングステーション(右)とドッキングステーション用ACアダプター(左)。ドッキングステーションの各種端子を使うには専用ACアダプターによる給電が必須となる。なお、Jade Primo用のACアダプターも別途、本体セットに付属している(詳しくは後述)
ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスは専用のUSBドングルを使うタイプで、接続先にはヒューマンインタフェースデバイス(HID)として認識される。ドングルはマウスの電池ぶたの部分に収納できるようになっている。電源はキーボードが単4電池2本で、マウスが単3電池1本で、試供品の乾電池を付属している。
あとはHDMIケーブルを別途用意すれば、自宅のテレビやPC用モニターですぐにContinuumを始められる。Continuumのメリットをすぐに体感できるという観点では、デスクトップキットを付属したことは間違いなく「正解」だ。
本体の付属品は必要十分 SIMトレイは「デュアル」
本体キットには、ACアダプター、USBケーブル(USB 3.0 Type A to Type-C)、イヤフォンマイク、イヤフォン用のイヤピース、フリップカバー、SIMピン、書類(簡易説明書、保証書など)を付属する。
ACアダプターはドッキングステーション用のそれとは異なるもので、USBケーブルを接続して利用する。フリップカバーには磁石が仕込まれており、それと連動したスリープ・スリープ解除に対応している。
デスクトップキットもそうだが、別途オプション品を買わなくても便利に使えるように配慮がなされている。付属品は全てのユーザーに必要なものとは限らないが、それでも無いよりあった方がいいだろう。
Jade Primoの本体は、nanoSIMを2枚同時に搭載できる「デュアルSIM」仕様だ。SIMスロットは付属のSIMピンを取り出す方式で、スロット2はmicroSDXCとの“排他”となる。nanoSIMを2枚搭載した場合は、どちらか片方のスロットのみLTE/3G(W-CDMA)での待ち受けが可能だ。もう片方のスロットはGSMの音声通話とSMSの待ち受けにのみ対応する(国内では利用不可)。LTE/3Gを待ち受けるスロットは、端末設定から変更できる。
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