従来モデルから何が変わった?――「ZenFone 3」の特徴を写真でチェック(1/2 ページ)
新世代のZenFoneシリーズ「ZenFone 3」が、ようやく日本でも発売されることになった。そんなZenFone 3を一足早く使う機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしたい。
日本では10月7日に発売することが決まったASUSの最新スマートフォン「ZenFone 3(ZE520KL)」。5月の発表から約4カ月がたち、海外では販売中であることから、日本ではいつ発売されるのか、気になっていた人も多いだろう。そんなZenFone 3を一足早く使う機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしたい。
まず「これがZenFone?」と思えるほど大きくデザインを変えたことのインパクトが強い。前モデルの「ZenFone 2」からフルモデルチェンジを果たしたと言っていい。従来のZenFoneは、手のひらにフィットするよう、側面から背面中央にかけて緩やかなカーブを描く、丸みを帯びた形状が特徴だったが、ZenFone 3はフラットな一枚板のようなデザインになっている。
素材も変えた。これまでは一貫して背面に樹脂を採用し、カバーは取り外し可能だったが、ZenFone 3では背面をガラスに変更し、カバーは取り外せなくなった。正面と背面のガラスはどちらも端が湾曲した2.5D曲面にして統一感を持たせた。側面にはつや消しのアルミフレームを採用。光沢感を抑えられていることもあり、握ってもツルツル滑らず持ちやすい。他のスマートフォンでもよく見られる手法だが、両端を削る面取りもなされており、キラキラと輝く様子がデザインのアクセントになっている。
背面カバーが外せなくなったことで、SIMとmicroSDスロットはiPhoneのように側面の穴にピンを挿して取り出す形となった(ピンは付属している)。SIMカードの形状は最近のスマートフォンでは珍しいmicroSIMだが、ZenFone 2などの旧機種もmicroSIMを採用しているので、従来のZenFoneから乗り換える人はありがたい。
5.2型の画面サイズ、2.5Dガラス、面取りされたアルミフレーム、背面の指紋センサーという点では「HUAWEI P9」とデザインは共通部分が多い。カメラレンズの処理や背面のガラスという点では「Galaxy S7 edge」を思い起こさせる。
画面サイズはZenFone 2の5.5型から5.2型にダウンした。海外では5.5型液晶を搭載した「ZenFone 3(ZE552KL)」も販売されているが、ASUSの担当者によると、日本では片手で持ちやすい5.2型の方がニーズが高いと判断したという。幅は73.98mmで、ZE552KLの77.38mm、ZenFone 2の77.2mmよりも細く、片手でも操作しやすい。ZenFone 2は電源キーが本体上部にあったため片手では押しにくかったが、ZenFone 3では側面に移動したので、片手でも押しやすい。また、ZenFone 2では背面にあったボリュームキーが、ZenFone 3では側面に移動した。
ディスプレイの下にホーム、クリア、マルチタスクのセンサーキーを搭載しているのは従来モデルと同じ。画面の領域をフルに使えるのはうれしいところ。
ZenFoneといえば、水の波紋や木の年輪をイメージした同心円のデザインが特徴的だが、これはZenFone 3にも受け継がれている。まず、背面をよく見ると、光の当たる角度によって波紋の模様を確認できる。側面の電源キーとボリュームキーもスピン加工が施されている。ZenFone 2のように正面のガラスはスピン加工は施していないが、波紋模様の壁紙を内蔵することで統一感を出した。
本体の薄型化に伴って、カメラレンズが出っ張ってしまったのは気になるところ。レンズの周りも金属加工されていて美しいのだが、何度も机に置いたりすると、傷つかないか心配になる。
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