「100GBサンキュッパ」のその後/「セカイSIM」登場/WiMAX 2+増速:5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/3 ページ)
「100GBが3980円」というインパクトのある料金設定で話題を誘ったBroadLineの「GWiFi」。前回の連載で、筆者は品質面での不安を指摘しましたが、その後どうなったのでしょうか……?
クラウドSIMみたいな「セカイSIM」登場
クラウドSIMによって世界中で使える「セカイルーター」は、本体の購入代金がある程度かかることと、スマホやタブレットとは別に持ち歩かないといけないことが大きな問題です。
これらの問題を解決できそうな商品が、香港の「信京電訊」というMVNOから登場しました。「AIRSIM」という約90カ国でデータ通信を利用できるプリペイドSIMカードです。
……というと、ちまたにあふれる海外渡航者用プリペイドSIMカードと同じように思えますが、SIMカードを入れ替えずに滞在国に最適な通信事業者のデータを書き込めるという点に大きな違いがあります。クラウドSIMに近い挙動を取る「セカイSIM」とも言えるSIMカードなのです。
使い方は簡単。AIRSIMのアプリで滞在国に合わせたデータ通信パッケージを購入するだけ。パッケージは国によって複数種類ありますが、1日あたり10~20香港ドル(約140~280円)です。現地でプリペイドSIMカードを購入する使い方と国際ローミングでデータ通信を利用するちょうど中間に当たるサービスといえます。
滞在国と日数の組みあわせ次第ではちょうど良いパッケージがないかもしれませんが、それでも国内のキャリアのローミング料金よりも非常に安価に使えます。
1日500MBまで高速通信が可能で、規定容量を超過すると国によって128k~256kbpsに通信速度が制限されます。
滞在国への到着時間の都合でプリペイドSIMカードを購入できない場合や、手続き面で旅行客のプリペイドSIMカードの購入が困難な場合にも、AIRSIMは大いに役立ちそうです。データ通信を利用しない期間は料金が発生しない点でも、お財布に優しいプリペイドSIMカードといえます
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