「楽天でんわ かけ放題」、2月28日でサービス終了 3月から自動で従量課金に
楽天が「楽天モバイル」向けに提供している「かけ放題」サービスを、2月28日で終了する。3月からは自動で従量課金になる。「5分かけ放題」は引き続き利用できる。
楽天は、MVNOサービス「楽天モバイル」向けに提供している月額2380円(税別、以下同)の「楽天でんわ かけ放題」を、2018年2月28日23時59分に終了する。
3月1日0時になると、自動的に「楽天でんわ」にサービスが切り替わり、30秒あたり10円の通話料金が課金されるので注意したい。月額850円で5分かけ放題となる「楽天でんわ5分かけ放題」は引き続き提供する。2018年2月28日23時59分までに5分かけ放題に申し込むと、3月から利用開始できる。かけ放題のユーザーには、サービス終了について個別に案内している。
楽天でんわ かけ放題は、2017年4月にサービスを開始。楽天でんわの国内通話が、時間や回数の制限なくかけ放題になるのが特徴。2017年3月から100人に対してトライアルで提供したところ、「時間制限のない通話定額サービスのニーズがあることが分かった」ことから本サービス化したが、1年もたたずに終了となった。
楽天は、「5分かけ放題の方が需要があり、リソースを集中させるため」とかけ放題終了の理由を説明する。
MVNOは音声通話の設備を所有しておらず、キャリアから卸されたプランで音声サービスを提供している。その中で音声定額プランがMVNO向けに提供されていないため、MVNOが時間制限なしのかけ放題サービスを提供するのは困難な状況となっている。そこで、データ通信を用いるIP電話や、他社の電話設備を経由する中継電話を使ったかけ放題サービスが存在する。楽天は、後者の中継電話を使って楽天でんわや、かけ放題サービスを提供している。
なお、2018年1月31日に楽天でんわ かけ放題を利用している場合、楽天モバイルの契約解除料とMNP転出手数料を、2018年2月1日0時から2018年12月31日23時59分まで免除する。
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