クルマ用バッテリーや懐中電灯も 「Motorola」ブランドの意外な製品:山根康宏の海外モバイル探訪記
CES 2018の取材後、写真を整理していたところ、とあるメーカーの周辺機器の写真が数多く見つかりました。Motorolaの「M」のロゴの入った製品です。モバイルとは関係ない製品なのに、なぜ?
CES 2018の取材が終わって約1カ月がたちました。会場では取材の合間に見かけた気になるものを数多く撮影しました。そんな「記事にならない製品」の写真を整理していたところ、とあるメーカーの周辺機器の写真が数多く見つかりました。それはMotorolaの「M」のロゴの入った製品です。
Motorolaはスマートフォンや関連アクセサリー、周辺機器を自社展開している他、ブランドのライセンス提供も行っています。例えばCESではとある自動車関連のバッテリーメーカーが、Motorolaロゴの入った12V出力対応のバッテリーを展示していました。自動車のバッテリーが上がってしまったときに充電する、スターターバッテリーと呼ばれる類の製品です。
このようなものにMotorolaロゴが入っているということは、Motorolaのブランドに信頼を感じる消費者が多いということでしょう。またMotorolaはファンも多く、せっかくこの手の製品を買うのなら「M」ロゴ入りを選びたいのでしょう。この会社は他にも面白い製品を出していました。パッケージだけの展示でしたが、こちらは懐中電灯です。
こちらも12Vの出力が可能なバッテリーを内蔵。USB 2.1V出力も備えているのでスマートフォンの充電も可能です。自動車の中に常備しておきたくなるMotorola製品といえるでしょう。もっと本格的なバッテリーも、同様にパッケージだけでしたが展示されていました。
容量は750Wh。一般的なモバイルバッテリーの「mAh」とは単位そのものが異なります。ちなみに飛行機に持ち込み可能なリチウムイオンバッテリーの容量は100Wh以下のものとする航空会社が多くあります。つまりこのバッテリーは飛行機には持ち込めません。
出力は110Vの家庭用コンセントが2つ、USBは2.4A、2A、1Aと充実しています。デザインも格好いいので実機を見たかったのですが、残念ながらパッケージのみ。自動車メーカーが多く集まるラスベガスコンベンションセンターの北ホールに出展されていましたが、まさかこんなところでMotorolaグッズに出会えるとは思いませんでした。
バッテリーブースの担当者によると、Motorolaはあくまでブランドを貸与しただけで、製品の開発には携わっていないとのことです。
さて、ウェアラブルデバイスの展示ゾーンにもMotorola製品を発見しました。一見するとヘッドフォンをかけておくスタンドのようにも見えますが、これは「Motorola Sphere」というBluetoothスピーカー。丸い中央部全体がステレオスピーカーになっています。色はホワイトとブラックの2色展開。
外側のヘッドフォン部分はそのまま取り外してワイヤレスなステレオヘッドフォンとして使えます。つまり外から帰宅したら真ん中のスピーカー部分に乗せるだけで、ヘッドフォン本体を充電してくれるのです。ヘッドフォンって置き場所に困ることもありますが、スピーカーと一体化させるように収納するこのアイデアは優れていますね。
このように海外の大型展示会では思わぬところでMotorolaブランドの製品に出会えることも多いのです。知られざるMotorola製品を探すだけでも展示会取材を楽しめそうです。
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