「iPhone XS(仮)」発表直前の今こそ知っておきたい 「iPhone X」を10カ月使って分かったこと(3/3 ページ)
2017年11月3日に「iPhone X」が発売されて、はや10カ月がたった。iPhone Xといえば、ノッチのあるディスプレイを採用したことや、ホームボタンがなくなったことが大きな特徴。iPhone Xをメインスマホとして10カ月使ってきた感想をまとめた。
Suicaの挙動が気になる
Apple Payで支払う前にFace ID認証する作業は、最初は戸惑ったが、10カ月も使っていれば慣れてくる。ただ、電源キーをダブルクリックして認証画面を呼び出し、認証をするという流れはスピーディーとはいえない。そして、ごくまれに(顔の角度などが悪くて)認証が失敗すると、やはり焦る。認証画面の呼び出し方や、認証スピードは改善の余地ありと感じている。
もう1つ気になったのがSuicaだ。iPhone XのSuicaを改札で使ってから、何度かエラーが起きた。具体的には2つ。1つは、改札が通常「ピピッ」と鳴って開くところが、「ピピッ…ピピッ」と2回鳴ってから開く。つまり一瞬だけエラーになるのだ。もう1つは、iPhone Xをかざしても改札が開かず、「ウォレット」アプリが開いてクレジットカードの選択画面になる(もう一度画面をホームに戻してかざすと、認識して通過できる)。この件についてはApple JapanやJR東日本に確認したが、不具合などの問題は認識していないとのことだった。
ただ、ネットでは同じくiPhone XでSuicaの反応が悪いという声は目にする(「iPhone X Suica エラー」などで検索すると、さまざまな記事が出てくる)。筆者の場合、特に2018年前半に改札通過時のエラーが多かったと記憶しているが、最近エラーは起きていない。iOSのアップデートで改善されたのだろうか。
その他
カメラは、以前使っていたiPhone 7 Plusと比べて、ポートレートモードでの被写体の検出がより精密になった。7 Plusではエッジが不自然だったところが、より自然になった印象だ(完璧とはいえないが)。全体的に画質はナチュラルで、過度に鮮やかに見える処理はしていないようだ。ホーム画面のショートカットから1タップでカメラを起動できるのも便利。
iPhone Xをはじめ、iPhone 8/8 Plusでも対応しているワイヤレス充電は、使っていない。チャージャーを置くスペースを用意するのが難しいのと、やはり充電に時間がかかるのがネックで二の足を踏んでいる(→iPhone Xのワイヤレス充電はどれだけ速い? 有線での充電と比較する)。
インカメラで解析した顔の表情を反映したキャラクター+音声を「メッセージ」アプリで送信する「アニ文字」も、全くといっていいほど使っていない。音声だけなら、文字を打つ手間を省くためにごくたまに使うことはあるが、キャラクターのアニメを介して伝える必要性が、自分にはあまりなかった。が、iOS 12で利用できる「ミー文字」なら、自分のアイコンを作れて愛着がわきそうなので、使うかもしれない。
以上、iPhone Xならではの特徴にフォーカスして所感をまとめた。後継機ではどんな進化を遂げるか、楽しみに待ちたい。
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