iOS 12で追加された「計測」アプリを使ってみた:iPhone Tips
今回は「iOS 12」の新機能の一つである「計測」アプリについて。iPhoneのカメラを使って、現実世界の物のサイズを簡単に計測できます。ARKit 2に対応しているのも特徴です。
iPhoneとiPadの最新OS「iOS 12」には多数の新機能が追加されました。今回は「iOS 12」の新機能の一つである「計測」アプリの使い方や、どんな時に役立つのかを紹介します。
「計測」アプリとは
計測アプリは、iPhoneのカメラを使って、現実世界の物のサイズを簡単に計測することができるアプリケーションです。
「ARKit」に対応しているのも特徴です。ARKitは、AR(拡張現実)を用いたコンテンツを作成するためのサービスです。2018年は新しいバージョンの「ARKit 2」が提供開始され、複数のユーザーがそれぞれのiOS搭載端末でARコンテンツを同時に表示したり、マルチプレイヤーゲームを楽しんだりできるようになりました。
この他にも、平面だけではなく箱などの立体物や、動きのある物にもAR体験を組み込めるようになりました。これらを駆使したWebサイトやアプリケーションなども増えつつあります。
実際に使ってみる
計測アプリは、iOS 12 を搭載した最新のiPhone(iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR)にプリインストールされています。その他の機種は、iOS 12にアップデートするか、App Storeからダウンロードすることで使えます。
計測アプリは、「便利ツール」という名前のフォルダにコンパスやボイスメモなどと一緒に集約されています。
計測アプリを起動すると、画面に「iPhoneを動かして再開」→「iPhoneを動かし続けてください」という内容が表示されるので、指示に従います。
物を計測するには「起点」と「終点」が重要です。筆者は収納ボックスを計測してみました。対象物の起点となりそうな箇所にカメラを向けると、自動で認識して、ピタッと磁石のように合わせてくれます。
このとき、しっかりと起点を捉えないと、間違った計測結果になってしまいます。箱のような物体は、角を起点と終点にすることで計測できます。
起点を捉えることができたら、「点を追加(画面下に表示されるプラスのアイコン)」をタップします。
iPhone本体をゆっくり動かして、終点を捉えます。再び、「点を追加(画面下に表示されるプラスのアイコン)」をタップします。
計測した内容は、「撮影(画面右下に表示される丸いアイコン)」をタップすることで、画像データとして保存することも可能です。
計測した内容を破棄する場合は「ゴミ箱(画面右上に表示されるアイコン)」をタップします。1つ前の作業に戻る場合や計測をやり直すには、「戻る(画面左上に表示されるアイコン)」をタップします。
立体物の他に、平面を計測することも可能です。平面の場合も「点を追加(画面下に表示されるプラスのアイコン)」をタップします。自動的に面積や縦横を計測してくれます。
計測アプリはどんな時に役立つのか
計測アプリでは、立体物や平面などは計測できましたが、ボールなどの球体物はうまく計測することが困難でした。
また、ユーザー自身と対象物との距離によっても計測結果が異なるので、まだ進化の余地があるといえます。
テーブルや椅子などの家具や、定規やメジャーが手元にない場合、iPhoneで手軽に計測できるという点では優れていると感じました。
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