しまえるカメラが魅力的! 撮って試す「OPPO Find X」の実力:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)
OPPOの「Find X」はカメラを“しまえる”のが大きな特徴。その写りは果たしてどのようなものか。試してみるのである。
AIはどこまでシーンを認識してくれるのか?
さてさて、話は大きく戻って、AIを使ったシーン自動認識の話。
AIを使ったこの機能はスマホカメラの進化する方向としてとても重要なので気になるのである。
まずは風景。撮影画面では「シーン」と出る。確かに「scene」には風景という意味もあるけれど、誤訳(というか直訳すぎる)と思われる。
次は食べ物。
次は夜景。
次は夕焼け(日の出と日の入り)。
アップで撮ろうとぐっと近づけると「マクロレンズ」(マクロモード)になる。
暗い部屋では「室内」になる。
一方、ネコの認識率はあまり高くなかった。
紅葉は期待したけど、認識されないようだ。
もっといろんなシーンを認識してほしいし、どこにカメラを向けても何らかのシーンを表示してほしいし、とりあえず日本語を直して欲しいってところか。
さてカメラ機能にはフィルタ機能もついていて、それぞれ「抹茶」とか「秋」とか「重慶市」とかその名前がユニークであるのだが、中でもツボにはまったのが「幻想的な城」。
確かに「幻想的な城」といっても過言ではない感じ。
というわけで、全画面へのこだわりや、カメラ部が自動的にせり出てくるスライド式カメラというギミックは実に面白くて、前面がすっきりしてるのは当然として、波面も普段はカメラが隠れている分すごくシンプルでカッコいい。
スマホとしてはかなりオシャレ感高いと思う。
カメラとしてみると、OPPOらしく人物重視の作りで、人をよく撮る人ならライティングも楽しめるし、美肌系の処理も相変わらずで良い。またあれこれ撮ってみたけど、明るくても暗くても写りは安定している。
昨今のハイエンド機と比べると、もうちょっとAIさんにはいろんなシーンをサクサクと認識して欲しいな、とは思うけれど、普段はカメラが隠れているって時点で「カメラ性能目当てで選ぶ端末じゃないだろう」って言われるとその通りなわけで、カメラとしてもちゃんと使えて、必要なときだけせり出てくるギミックがたまらんというスマホだ。
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