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思い描いたヘアスタイルに近づける――個室シェアサロンがカードレス後払いに対応する理由

東京都内で、シェアリングエコノミーを志向する美容室を運営する「GO TODAY SHAiRE SALON」が、新たな支払い方法として「atone(アトネ)」を導入する。その狙いは「現金客」にあるようだ。

 ネットプロテクションズは2月26日、カードレス後払いサービス「atone(アトネ)」を個室シェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON(ゴートゥデイシェアサロン)」に順次導入することを発表した。atoneアプリ(iOS版Android版)をインストール済みのスマートフォンがあれば、クレジットカードがなくても技術料金(美容院代)を「後払い」できるようになる。

対象店舗

 今回atoneによる後払いに対応するGO TODAY SHAiRE SALONの店舗は以下の通り。

対象店舗の1つ「Stella店」。スポット(調髪室)は個室となっている

非カードユーザーも「妥協なく施術できる」

 GO TODAY SHAiRE SALONは、「シェアリングエコノミー」を志向した美容院で、美容師と利用客がどちらも“顧客”というC2Cモデルを取り入れている。

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 美容師は月額またはスポットで利用料金を支払い、店舗施設を利用する。一方、利用客は店舗に日時や金額、メニューなどを問い合わせると、店舗から条件に合致した美容師を紹介(マッチング)してもらえる。

 マッチング後、美容師は利用客に施術。利用客が支払った技術料金の一部が美容師に報酬として支払われるという仕組みだ。


GO TODAY SHAiRE SALONのビジネスモデル

施術中の様子(イメージ)

 現在、GO TODAY SHAiRE SALONでは現金(4月1日開店予定の青山店を除く)またはクレジットカードで技術料金を支払える。利用客の過半はクレジットカード払いを選択し、単価も高めだという。

 一方で、現金支払いをしている利用客は、クレジットカード利用者よりも客単価が低め。予算の関係から、施術を一部諦めるケースもあるという。

 今回、GO TODAY SHAiRE SALONがatoneを導入したのは、クレジットカードを持っていない、あるいはクレジットカードを使いたくない利用客が諦めていた施術を「妥協なく受けられるように」するため。同時に、客単価向上と売り上げの向上も狙っている。

 atoneを提供するネットプロテクションズの担当者は、「カードレス後払い」という他のコード決済サービスにはない特徴を生かして、今後も実店舗対応を進めていきたいという。今後の展開に期待したい。


atoneで支払った代金は、毎月末締め、翌月20日払いとなる(写真の請求書はサンプルのため、利用年月と支払い期日が開いている)

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