OnePlus初のポップアップカメラを搭載した「OnePlus 7 Pro」 高価格が難点?:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPOからスピンアウトしたOnePlusはハイエンドフォンに特化したメーカーです。5月14日にニューヨークで発表された「OnePlus 7 Pro」は、カメラ機能を大きく進化させた製品です。美しさを増したボディーも含め、詳細を見てみましょう。
OPPOからスピンアウトしたOnePlusはハイエンドフォンに特化したメーカーです。5月14日にニューヨークで発表された「OnePlus 7 Pro」は、カメラ機能を大きく進化させた製品です。美しさを増したボディーも含め、詳細を見てみましょう。
6.67型、1440×3120ピクセルのディスプレイは他社の同等サイズのものより高解像度で、しかも左右はカーブ形状のエッジスクリーンを採用しています。そしてインカメラを収納式にしたことで、上方向いっぱいまでをディスプレイエリアとしているため、正面から見ると4辺のベゼルの薄さに驚きます。指紋認証センサーはこのディスプレイに埋め込まれています。
カラーバリエーションは3色ありますが、中でも美しいのは「Nebula Blue」。マットな仕上げに濃い目のグラデーションをかけた背面は上品としか言いようがありません。そしてメインカメラはOnePlus初のトリプルカメラ。4800万画素F1.6(ワイド)+800万画素F2.4(ズーム)+1600万画素F2.2(ウルトラワイド)の組み合わせとなります。
モーターでポップアップするインカメラは隙間なく高い精度で収納されています。これまでのOnePlusの製品は外観がOPPOの上位モデル似ているものも多かったのですが、単眼で縦にポップアップするカメラを搭載したモデルはOPPOには「K3」と「F11 Pro」の2つがあるのみ。どちらも本体上部中央からカメラが出てきます。OnePlus 7 Proのポップアップカメラは中央からずれた位置にあり、OPPOとは異なる設計になっています。
カメラを起動しインに切り替えると、カメラが飛び出します。カメラは23.9kgの重りを付けても耐えられるとのこと。
なお、メインカメラのUI(ユーザーインタフェース)はOPPOによく似ており、ワンタッチで「0.6倍」「1倍」「3倍」の切り替えが可能。さらに手動で10倍のデジタルズームに対応します。
カメラの性能が前モデル(OnePlus 6T)より大きく強化され、カメラフォンとしても申し分のない仕上がりとなったOnePlus 7 Pro。いいことばかりのようですが、価格が大幅に高くなってしまいました。
OnePlus 6Tは最小構成が549ドル(約5万9000円)、最上位モデルが629ドル(約6万8000円)でしたが、OnePlus 7 Proは669ドル(約7万2000円)から749ドル(約8万1000円)と100ドル以上も上がっています。OnePlus 7 Proの下位モデルとして価格の低い「OnePlus 7」も同時に発表されたため、2つのモデルの選択肢が消費者には与えられたものの、「ハイスペックにもかかわらず価格は抑えめ」というOnePlusの特徴がやや薄らいでしまった印象を受けます。
とはいえ、Samsung ElectronicsやHuaweiの上位モデルに比べればまだまだ価格は十分低く抑えられています。また、一部の国では5Gに対応した「OnePlus 7 Pro 5G」も登場しており、5Gスマートフォン市場でも魅力的な存在になっています。OnePlusは日本に未上陸ですが、日本の5G開始時はスマートフォンの種類が少ないと思われるだけに、5Gモデルで市場参入を果たしてもらいたものです。
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