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“イヤフォンジャックのないスマホ”で充電しながら音楽を聴く方法スマホ×バッテリー快適ライフ

最近は3.5mmイヤフォンジャックを搭載しないスマートフォンが増えてきた。有線のイヤフォンやヘッドフォンに親しんだ人にとっては、こうした端末への機種変更後にアダプターが必要になる。音楽を聴きながらでも充電が可能になる、二股ケーブルやBluetoothレシーバーを紹介する。

 昨今、3.5mmイヤフォンジャックを搭載しないスマートフォンが増えてきた。有線のイヤフォンやヘッドフォンに親しんだ人にとっては、こうした端末への機種変更後にアダプターが必要になるので注意したい。

 機種によっては、充電用のコネクターから3.5mmイヤフォンジャックに変換するアダプターが付属していることもあるが、それでも充電しながら有線イヤフォンを接続できるものはあまりない。ベッドやソファで横になりながら、スマートフォンを充電しつつ、有線イヤフォンで長時間動画を視聴したいような場面では、専用の二股ケーブルやBluetoothレシーバーが重宝する。これらの製品を紹介しよう(※価格は全て税別)。

充電しながらイヤフォンを接続するための二股アダプターを使う

 スマートフォンを充電しながら、有線イヤフォンを使用するには、二股アダプターを利用すればよい。アダプターの先が充電用のコネクターと、3.5mmイヤフォンジャックに分かれるというもので、大きくiPhone向けのLightningに対応した製品と、Androidなどで使えるUSB Type-Cを備える製品の2種類がある。

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 例えば、オウルテック製の二股アダプターは、Lightningコネクターを搭載するiPhone向け。ボリューム調整のコントローラーが備わっていたり、イヤフォン、ヘッドフォンのマイク機能をそのまま使えたりするのも特徴だ。48kHz/24bitハイレゾ対応DACも搭載している。ケーブル長は15センチで、断線に強い高強化アラミド繊維と強化メッシュを採用。万が一の不具合発生時には、無償での修理や新品交換が2年間保証される。

 ベルキン製二股アダプターもiPhone向けの製品だ。「3.5mm Audio + Charge RockStar」は、Appleストアでも取り扱われている3.5mmイヤフォンジャックのないiPhone向けのMFi認証ありの二股Lightningアダプター。接続時にはイヤフォン側に備わったマイクやリモコン機能も使用できる。MacBookからの音楽、画像の転送や同期についてもサポートが明記されている。


ベルキン「3.5mm Audio + Charge RockStar
4280円

 USB Type-Cを備えるAndroid向けの二股アダプターも当然ある。端末のUSB Type-Cコネクターに接続し、3.5mmイヤフォンジャックと、USB Type-Cメスに分岐する構造だ。上記のオウルテック製アダプターでは、先述の同ブランドのLightning向けアダプターと同様、断線に強い素材を使用しており、2年保証も備える。そして、Lightning向けの製品に比べると一回り安い。

手持ちの有線イヤフォンをワイヤレス化するという選択肢も

 二股アダプターを使わない方法としては、スマートフォンを単体で充電しつつ、Bluetoothレシーバーに接続した有線イヤフォンをワイヤレスで接続するという選択肢がある。レシーバー自体は手のひらサイズで携帯性に優れており、外出先でも使いやすい。ハイレゾ対応の有無などによって価格帯は大きく異なるので、使用スタイルや必要な機能に合わせて、最適なものを選びたい。

 例えば、AUKEYのBluetoothレシーバーを使えば、手持ちのイヤフォンをワイヤレス接続できる。背面にクリップが備わっており、シャツなどに装着できるのが特徴だ。USB電源から給電でき、連続7時間の使用が可能。iOS 6以上の機種では、iOSデバイスからレシーバー本体のバッテリー残量を確認できる。2台のスマートフォンやタブレットと同時にペアリングでき、使用機器を切り替える際に改めて接続操作をする必要がないのも特徴だ。

 日本ポステックが代理店としてDISCOVERで販売するワイヤレスアンプ「AQUA+」は、価格設定がやや高めだ。その分、aptXやaptX LL、AAC、SBCなどのコーデックに対応。通常音源も384kHz/32bitへのアップコンバートすることで高音質のサウンドが楽しめるようになっている。接続中にヘッドフォンマイクは使用できないが、AQUA+自体にマイクが備わっており、こちらが機能する。

 最大再生時間は約8時間で、Qiでのワイヤレス充電に対応。iOS、Android、Windowsをサポートする。保証期間は1年間だ。


AQUA+
1万5000円

 スマートフォン以外にも柔軟な使い方を想定するならば、Bluetooth非対応機器の音声データをBluetoothで転送できるデバイスも検討したい。例えば、サンワサプライの「Bluetoothオーディオトランスミッター&レシーバー」は、Bluetooth非対応のテレビやオーディオ機器に接続して音声データを送信し、ワイヤレスイヤフォンで楽しむことができる。

 反対に、スマートフォンで再生する音声データをBluetoothオーディオトランスミッター&レシーバーで受信し、接続した有線イヤフォンから音楽を楽しむこともできる。この「受信」と「送信」はスイッチから切り替えられる。2時間程度の充電で約12~13時間の連続使用が可能だ。

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