“月額3600円、月間100GB、縛りなし”の実力は? 「Nomad SIM」を試してみた:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)
「月額3600円で、月間100GBまで通信可能。解約金なし」という、データ通信用SIMカードが登場しました。通信速度など、その実力はいかなるものなのでしょうか。実際に契約して試してみました。
旅行中の固定回線代わりになる?
ある意味で夢のようなサービスであるNomad SIM。その実力を試してみましょう。
まず、旅行中の固定回線代わりとして使ってみます。端末は、NECプラットフォームズのモバイルルーター「Aterm MR05LN」を用意し、旅行先の札幌市で宿泊するホテルのテレビ(恐らく60型)に挿した「Amazon Fire TV Stick 4K」から動画を見たり、スマートフォンやタブレットで旅行中の情報を収集したりしてみました。
使い方としては、前回の連載とほぼ同様。この時はWiMAX 2+ルーターを使いましたが、旅程の途中で直近3日間の通信量が10GBを超えてしまい、翌日の午後6時頃から翌々日の午前2時頃まで通信制限を受けてしまいました。
これに対して、Nomad SIMは月間のデータ通信量には制限があるものの、直近3日間の通信量に基づく速度制限はありません。4K動画視聴も含めて快適でした。
旅行や出張時だけ1日に数GB通信するといった使い方をする場合は、Nomad SIMのようなサービスの方が都合がよい場合もあります。
またNomad SIMは今の所、「平日のランチタイムに劇的に通信速度が低下する」というMVNOの通信サービスでありがちな現象は見受けられません。ただし、通信速度については常時やや控えめな印象です。
例えば、通信上の混雑が少ないと思われる午前(深夜)2時台にソフトバンク純正のY!mobile回線と実測で比べてみた所、Y!mobile回線は下りで100Mbps超となったのに対して、Nomad SIMでは下り19.47Mbpsとなりました。もちろん、下りで20Mbps程度の速度が出ているので、動画視聴を含めて多くの用途で困ることはありません。
また、ソフトバンクのネットワークをフルに使えることから、地下鉄での移動時や地下街でも極端に通信速度が低下することはありませんでした。この点、WiMAX 2+のハイスピードエリアモード(WiMAX 2+単独)を頑張って使うよりも、Nomad SIMの方が有利といえます。
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