楽天モバイルの「無料サポータープログラム」に当選! “つながったら速い”が……:楽天MNO本音レポート(1)(2/2 ページ)
10月1日に楽天モバイルのMNO(携帯電話事業者)サービスが始まりました。筆者は、10月19日から“無料サポーター”として使っています。まだ使い始めて3日目なので、良いとも悪いとも言えませんが、開通までの経緯や、つながりやすさの第一印象などを述べていきます。
楽天のお膝元で開通、圏内なら通信速度はおおむね良好
HUAWEI P30 liteにSIMを挿して電源をオン。すぐに電波はキャッチせず、まずはWi-Fiに接続しました。モバイルデータ通信への接続には、格安SIMの設定と同じように、APN(アクセスポイントネーム)の設定が必要でした。といっても、プリセットされているAPNは「楽天(rakuten.jp)」だけなので、それを選択するだけです。
筆者は世田谷区奥沢にある職場で開通作業を行いました。楽天の本社がある二子玉川から電車+徒歩で15分ほどのところです。楽天のお膝元と言ってもいいでしょう。
職場はマンションの2階です。窓辺では5本で表示される電波ピクトが3本以上になるものの、窓から離れると圏外になり、窓辺に戻ってもなかなか電波をつかまず、不安定な状態でした。
ですが、屋外に出ると電波ピクトはフルになり、「Speedtest.net」というアプリで通信速度を計測した結果、50Mbpsを超えるダウンロード速度を記録しました。これまでに、世田谷区、渋谷区、目黒区で速度テストを行いましたが、見通しのよい場所では、かなり速いスピードで通信できる印象。まだ利用者が少ないので、当然と言えば当然ですが……。アップロード速度も速いので、テザリングでのデータ送信にも役立ちそうです。
「NetMonitor」というアプリで、接続しているネットワークを調べたところ、地下鉄(東急田園都市線の地下区間)では、au回線に切り替わっているようでした。だたし、ビルやマンションの1~2階では、楽天の電波をキャッチできずに、圏外になってしまうことも。そうした場合は、au回線には切り替わらないようです。
楽天モバイルには1.7GHzの周波数が割り当てられている。「NetMonitor」アプリでチェックしてみたところ、地下では「L800 F LTE_CA」と表示された。これは、KDDIから借りているネットワークだろう。ただしステータスバーに「au」と表示されることはなく、au回線にローミングされた場合も「Rakuten」と表示される
筆者はマンションの7階に住んでいるので、自宅にいるときも高速で通信できますが、無料サポーターの中には、自宅では圏外になったり、通信速度が著しく遅くなったりするという人もいるではないかと思います。
これから、あちこちで楽天回線がつながり具合や通信速度などをチェックしていきたいと思います。次回のレポートにもご期待ください。
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