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「ハイブリッド10倍」の望遠撮影が超強力! 「HUAWEI P30 Pro」のカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

「HUAWEI P30 Pro」は135mm相当の望遠カメラを搭載しており、10倍までのハイブリッドズームが可能。P30 Proの望遠性能を中心に見ていく。月の撮影も試してみた。

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アウトカメラとインカメラでポートレート

 望遠の話はこのくらいにして、その他もろもろの被写体も。

 まずは人。人を認識すると自動的にポートレートモードになる。 ポートレート時はズームが1x、2x、3xに限定される。5xや10xは使えないが背景ぼかしは可能だ。


写真モードでも顔を見つけるとポートレートになり背景がぼける。その代わり、倍率は1x、2x、3xになる

 ポートレートモード時はボケ方も選ぶことが可能だ。

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ポートレートモードにすると背景のボケ方も選択可能となる

2xでポートレートモードで撮影。複雑な背景でありながら、髪の毛との境界がけっこう自然なのはさすが。肌も滑らかに表現されている

 このとき、ToFカメラを使って奥行きを見ているのだと思う。

 続いて自撮りのポートレートモード。


自撮り時もポートレートモードを使って背景ぼかしが可能

自撮りポートレート。肌色も補正されている

 アウトカメラ時と比べると奥行きの判定がちょっと甘いことがあるが(手がぼけちゃっているのはちょっとこわい)、美肌や逆光時の肌の出し方はさすがだ。

 人物以外で背景をぼかしたいときは「アパーチャ」モードを使う。


アパーチャモードではボケの大きさを決められる。このときも1x、2x、3xから選ぶ

1xでの背景ぼかし。ボケ具合が自然でよし

2xでの背景ぼかし。彼岸花というややこしい被写体でも頑張っている。さすがに細いところはぼけちゃっているけど

夜景モードは相変わらずすごい

 次は得意の夜景モード。

 スマホ夜景撮影ブームを作ったといっても過言ではないHuawei。夜景モードは相変わらず強力で、数秒かけて撮影し、暗いところは明るく、明るい所は白トビしないきれいな夜景を撮ってくれる。

 広角カメラでも夜景を撮れるのがよい点だ。


超広角でも夜景モードを使える。ただ、超広角カメラはレンズが少し暗いのでその分撮影秒数が長くなるけど

超広角での夜景。ハイライト部はつぶれず、真っ暗に見えた空も、もやっと雲が浮き出ていてさすがだ

夜のガスタンク。ライトアップも何もされてなくてもしっかり撮れている

 と、静止画を中心に見てきたが、相変わらずHuaweiらしいこってりした派手目の絵作りを見せてくれた。印象的な写真をさっと撮りたいならHuaweiはよい。

 望遠を強化したことでP30 Proでしか撮れない写真を撮れるようにはなったが、その分スマートフォンならではの手軽さは少し下がったかなという気はする。文中に書いたように、1xの次が5xってのは間が開きすぎているし、望遠時のAFはもうちょっと速くなってほしい。

 超強力な望遠撮影を日常的に使う人ならおすすめだけど、そうじゃないならP30かな、という感じだ。

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