シニアの格安SIMユーザーが増加傾向に、スマホはiPhoneが最多 MMDの調査
MMD研究所は、12月5日に「2019年10月 シニアのスマートフォン、PC利用に関する調査」の結果を発表。2018年調査と比較すると通信会社は「格安SIM」が増加し、1日あたりのスマホ利用時間は「30分未満」が最多となった。
MMD研究所は、12月5日に「2019年10月 シニアのスマートフォン、PC利用に関する調査」の結果を発表した。
本調査では50歳~79歳の男女1万68人へ予備調査を行い、スマートフォンメイン・PCサブ利用者650人、PCメイン・スマートフォンまたはフィーチャーフォンサブ利用者764人に対して実施した。調査期間は10月4日~7日となる。
50歳~79歳の男女1万68人へメインで利用しているデバイスについて聞いたところ、メインのデバイスを持っていると回答したのは9897人。割合は「スマートフォン」が35.9%、「ノートPC」が35.5%、「デスクトップPC」が21.0%。また、1.7%が「持っていない」と答えた。
年代別で見ると50代は「スマートフォン」が50.5%と最も多く、「ノートPC」が26.9%、「デスクトップPC」が15.9%。60代は「スマートフォン」が35.6%と最も多く、「ノートPC」が34.9%、「デスクトップPC」が22.9%となった。70代は「ノートPC」が45.1%と最も多く、「デスクトップPC」が24.3%、「スマートフォン」が20.8%となる。
さらにスマートフォン、フィーチャーフォンを所有する50歳~79歳の男女9226人へ、メインで利用している端末を契約している通信会社を聞いたところ、「NTTドコモ」は34.9%、「au」は26.4%、「ソフトバンク」は17.2%、「格安SIM」は21.2%となった。これを2018年調査と比較すると、「NTTドコモ」は0.2ポイント増加、「au」は0.6ポイント減少、「ソフトバンク」は1.1ポイント減少、「格安SIM」は1.6ポイント増加した。
50歳~79歳の男女を「スマートフォンをメインで利用しPCを所有する人」と「PCをメインで利用しサブでスマートフォンを所有する人」に抽出し、メインで利用しているスマートフォンの端末メーカーを聞いた。スマートフォンがメインの利用者は「Apple」が42.5%、「シャープ」が17.5%、「ソニー」が10.2%で、PCがメインの利用者は「Apple」が26.9%、「シャープ」が23.1%、「ソニー」が10.1%となる。
スマートフォンがメインの利用者とPCがメインの利用者に、メイン利用しているインターネットの固定回線について聞いた。スマートフォンがメインの利用者は「ドコモ光」が13.4%、「SoftBank 光」が10.9%、「auひかり」が9.4%、PCがメインの利用者は「ドコモ光」が9.9%、「J:COM NET」が9.2%、「auひかり」が8.6%となる。
今回の調査対象者のうち、テレビを所有している1005人、スマートフォンを所有している1126人、PCを所有している1079人にそれぞれの1日あたりの利用時間を聞いた。スマートフォンの利用時間は「30分未満」が32.2%と最も多く、「30分以上~1時間未満」が24.4%、「1時間~2時間未満」が21.9%で、テレビとPCの利用時間はどちらも「2時間~3時間未満」が最も多く、テレビは23.9%、PCは19.7%となった。
次にサブスクリプションサービスの利用のうち、動画・音楽サービスについて聞いた。50代・60代・70代ともに動画サービスは「Amazon プライム・ビデオ」、音楽サービスは「Amazon Prime Music」がもっとも多い。
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