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控えめな出展だったHuawei、米国を果敢に攻めるTCLとOnePlus CES 2020で感じた中国メーカーの温度差CES 2020(2/2 ページ)

CES 2020でのHuaweiとZTEは、2019年同様に控えめの展示だった。Huaweiは最新フラグシップの「HUAWEI Mate 30 Pro」や折りたためる「HUAWEI Mate X」を展示していたが、いずれも米国では購入できない。一方、TCLは米国で安価なスマホを展開する。OnePlusは5Gスマホを既に米国で投入している。

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米国でいち早く5GスマホをリリースしたOnePlus

CES 2020の会期中に、5Gを大々的にアピールする米国の大手キャリア「T-Mobile」のショップをのぞいてみた。最も目立つ場所に5Gコーナーが設営され、そこにはSamsungの「Galaxy Note10+ 5G」と、OnePlusの「7T Pro 5G McLaren」というモデルが並んでいた。ちなみに価格は「Galaxy Note10+ 5G」が1299.99ドル(約14万3000円)で、「7T Pro 5G McLaren」が899.99ドル(約9万9000円)だった。安くはない。

 OnePlusは、まだ日本には進出していないが、やや高価格帯のスマホを手掛ける中国のメーカーで、世界市場で急速に販売台数を伸ばしている。コスパを重視するOPPOやXiaomiとは異なる戦略を取っているといっていいだろう。

 米国で5Gのファーストモデルを手掛けるほどに成長しているOnePlusもCES 2020に出展していた。コンベンションセンターにはブースを構えず、高級ホテル内に展示会場を設けて、7T Pro 5G McLarenをベースとする「Concept One」というコンセプトモデルを展示していた。

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OnePlusが出展した「Concept One」

 Concept Oneは、7T Pro 5G McLarenと同じく、英国の自動車メーカー・マクラーレンとコラボレーションしたデザインを採用。背面にレザーをあしらう、リッチ感に満ちた端末だ。背面にはトリプルカメラを搭載しているが、光の透過率が変化する「エレクトロクロミックガラス」を採用し、カメラを使わないときはレンズが見えなくなるという新しいギミックを実現。それがNDフィルターの役目を果たし、写真表現の幅を広げることもできるようだ。また、インカメラは本体上部から飛び出す仕様なので、ノッチがないフルスクリーンを実現していることも特徴だ。


透明度が変わる特殊なカバーガラスによって、カメラのレンズが目立たない

メインカメラは4800万画素で、超広角レンズ、望遠レンズも備える。センサーはソニー製

ディスプレイは6.67型の有機EL

インカメラはワンタップでスッと出てくる

 なお、このConcept Oneは、あくまでもコンセプトモデルで発売予定はないそうだが、触れさせてもらった端末を起動する際には「T-Mobile」と表示された。2020年にリリースするOnePlusの5Gスマホにも注目したい。なお、OnePlusの説明員に、日本での発売予定について聞いたが、残念ながら「まだ予定はない」という回答だった。

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