レビュー

ミッドレンジスマホのカメラはどう? 「AQUOS sense3」「HUAWEI P30 lite」「OPPO Reno A」で撮り比べ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

3万円台のミッドレンジスマートフォンが増えてきた。カメラ機能はどうなのか? 安いなりなのか? 今回は「AQUOS sense3」「HUAWEI P30 lite」「OPPO Reno A」の3機種で撮り比べをしてみた。

人を撮る

 人である。広角カメラを使い、通常の撮影モードと、背景がぼけるポートレートモードの両方で撮影。

 今回は荒天に恵まれてしまったおかげで、昼間なのに暗くて雨交じりというよくない条件だったのでご容赦を。


AQUOS sense 3で人物。写りがナチュラルなのはよいが、ややISO感度があがって肌がざらっとしているのは気になるところ

P30 liteで人物。顔がほどよく明るくなり、肌も滑らかでさすがの写り。

Reno Aで人物。血色がよくていい感じ

 血色がいいのはReno A。AQUOS sense3は感度がかなり上がってちょっとノイズが目立つ。P30 liteはかなり抑えめで肌も滑らかに仕上げてきた。その辺はHuaweiらしい。

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 続いて、背景ぼかし。どれもポートレートモードで撮影。AQUOS sense 3は「AIオート」と書いてあるところをタップすると撮影モードを変えられるのだが、その中にポートレートがある。


AQUOS sense 3のポートレートモードはこの中にある

 さて結果は。


AQUOS sense 3のポートレートモード。シングルカメラでの人物抽出なので、人物以外は全てボケてしまった

P30 liteのポートレートモード。傘と後ろの手すりが不自然にぼけてしまっているが、肌の滑らかさはさすが

Reno Aのポートレートモード。手すりはぼけず、傘はそれなりにという、なかなかよい出来。肌色もよい

 実のところ、こういうときの透明の傘ってポートレートモード泣かせはあるのだが、比較的優秀だったのはReno A。

 AQUOS Sense 3は奥行きを調べるためのカメラを持たない、つまりシングルカメラだけで判断するため、人物と認識した箇所以外は同じようにぼけてしまった。

 肌の処理はP30 liteがうまい。いい感じに滑らかになっている。

自撮りが優秀なのは?

 人物ついでに自撮り。どの端末も自撮り時はビューティー系の機能をあれこれ使えるのだが、今回はだいたい真ん中あたりの強度に設定している。さらに背景ぼかしはオンで(あるいはポートレートモードで)撮影。

 AQUOS sense 3のインカメラは800万画素で、35mm判換算で23mm相当くらいと広角系。ポートレートモードはないが、背景ぼかしを指定できるのでそれで。


AQUOS sense 3で自撮りの図

他と比べると画素数は低い。肌の感じはまあまあ

 P30 liteはインカメラも約2400万画素と強力。美肌効果もかなり掛かる


P30 liteで自撮りの図

ややビューティー処理がかかりすぎて不自然な感あり

 Reno Aもインカメラが約2500万画素と強力。メインターゲットとして自撮りをよく撮る層を考えているのだろう。さすがに美肌系が強力で、背景のボケ具合もなかなかよい。


Reno Aで自撮りの図

ビューティー処理が目立つが、背景のボケ具合は悪くない

 これはもう好みですな。

夕方になったら夕焼けだ

 次の比較シーンは夕焼け。3機種とも日の出、日の入りであることを認識して撮ってくれた。でも空のグラデーションの表現が違っていて面白いのだ。


AQUOS sense 3で夕焼け。ナチュラルなグラデーションがよい

P30 liteで夕焼け。空の青く残っている部分を強調してくれたので、より印象的になった

Reno Aで夕焼け。HDRが効いてシャドー部が少し残っているのが印象的

 P30 liteはわざと空の青を残して、青から赤へのグラデーションを出している。わざとらしいけどすごく印象的だ。

 他の2機種はもう少し素直に色を作っているので、空の高いところはちょっとくすんでいるが、実際の見た目はこちらが近い。

 見た目が現実に近くてグラデーションが滑らかなのはAQUOS sense 3かな。

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