「AQUOS zero2」レビュー 軽さからゲーミング性能、カメラまでを検証(1/3 ページ)
シャープの「AQUOS zero2」は、高いスペックを持ちながら、141gという軽さを実現したモデルだ。ドコモ、au、ソフトバンクの3社に加えて、3月13日からはDSDVに対応したSIMロックフリー版も発売された。持ち心地やスペック、カメラ、パフォーマンスなどをチェックした。
シャープから、大画面6.5型では最軽量の141gかつ、ゲーミング向け機能を充実させたAndroid 10搭載のハイエンドスマートフォン「AQUOS zero2」が発売された。ドコモ、au、ソフトバンクの3社に加えて、3月13日からはDSDVに対応したSIMロックフリー版も発売された。
魅力は、スリムかつ高性能でビジネスシーンに合うだけでなく、大画面かつ高性能でゲームや映画も存分に楽しめる点だ。特に、シャープは本モデルから4倍速表示の有機ELやゲーミング機能を充実させており、プライベートでは深くゲームを楽しみたい人にとってベストマッチのモデルといえる。本機の性能と使い勝手について詳しく見ていこう。
ビジネスやゲームでの要求に応えるスリムハイエンド
AQUOS zero2最大の注目点は、軽さ141g、薄さ8.8mmのスリムなボディーだ。この薄型軽量ボディーに、大画面6.4型のHDR対応フルHD+(1080×2340ピクセル)の有機ELディスプレイやハイエンドCPUのSnapdragon 855を搭載した点だ。各社ハイエンドと持ち比べると、AQUOS zero2だけがサンプル模型では? と勘違いするほどの軽さだ。
主な大画面ハイエンドスマホとの重量比較
- AQUOS zero2……6.4型、141g
- iPhone 11……6.1型、194g
- iPhone 11 Pro Max……6.5型、226g
- Xperia 1……6.5型、178g
- Galaxy S10……6.4型、175g
軽くてスリムな分、スーツの胸ポケットに入れやすく、大画面ハイエンドなので、メールや書類の確認だけでなく、長距離移動中に取り出して動画を楽しむ、ゲームをプレイするといった用途にも最適だ。気になるバッテリー容量は3130mAhと、薄型ながらも大容量といえる。
もちろん、防水・防塵(じん)(IPX5・IPX8/IP6X)、おサイフケータイにも対応。ステレオスピーカーも内蔵している。一方、有線イヤフォンの接続にはアダプターが必要である他、フルセグとワンセグは搭載していない。
デザインについては、6.4型の有機ELディスプレイは全体が左右にかけて曲面を描く独特な形状で、800万画素のインカメラ周辺部は小さいながらもノッチとなっている。曲面ディスプレイの操作性はさほど違和感はない。むしろ、薄型かつ狭額縁でタッチ感度がいいので、人によっては手のひらが画面に当たりがち。保護ケースを着けた方が快適に操作できると感じられた。
今回、シャープとしては初めてディスプレイ内蔵の指紋認証センサーを搭載しており、顔認証と併用できる。利用する場合は「設定」→「システム」→「操作」から「画面をダブルタップして通知をチェック」を有効にした方が、机の上に置いたまま画面を点灯してロックを解除しやすい。
本体側面はマグネシウム合金フレームで質感もいい。背面の樹脂パネルは全体にヘアライン加工風のパターンと、光の当たり方によって異なる色味を見せるグラデーションが掛かっており、ハイエンドらしい意匠となっている。ただ、軽さを追求した分、仕方のないところだろうが、背面パネルを触るとごく微妙にたわむ点は気になった。カメラは1220万画素との標準カメラと、2010万画素の広角カメラを搭載する。
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